2014.2.6.(木)
ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼いたします」
第12斬 「会議を利用して影響力をアップする(その3)(2014年2月6日)
ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼します」 第12斬
今日のターゲットは「会議を利用して影響力をアップする(その3)」
※第10斬 会議を利用して影響力をアップする(その1)(2013年12月28日)
※第11斬 「会議を利用して影響力をアップする(その2)(2014年1月16日)
※第11-2斬 「会議を利用して影響力をアップする(その2-2)(2014年1月17日)
※第11-3斬 「会議を利用して影響力をアップする(その2-3)(2014年1月18日)
皆様、こんにちは。
寒暖の差が激しいせいか、体調を崩されている方が増えてますね。是非、体調管理に気をつけて下さい。
今回は「会議を利用して影響力をアップする」の最終回ということで、説得力・信頼感をアップさせるためのちょっとした工夫をお伝えします。
ズバリ結論から言いますと、説得力・信頼感をアップさせるためには、皆様の「聴き方」を変えるのが一番手っ取り早い方法になります。
「話し方」を改善するためには、ある程度の場数はどうしても必要になります。一方、「聴き方」は、誰にでも改善することができます。心持ちひとつ変えれば、すぐにでも変えることができるからです。
「聴き方」を改善することは、「相手に自分が理解している」ことを伝える最善の方法になります。
バーニングマインド・理事を務める太田龍樹は、
著書『話し方にもっと自信がつく100の法則(中経出版)』の中で「受けの美学」の重要性を説いています。
『相手を受け止めなければ、こちらの言い分は通らない』
つまり、「相手の立場を理解する」「相手を受ける」という前提条件がなければ、自分の意見・主張が通ることは決してないということです。
言い換えれば、「相手の立場を理解していること」を相手に伝えることができれば、皆様の意見は通りやすくなります。
それでは、「良い聴き方」「悪い聴き方」について、具体的に見て行きましょう。
皆様はどちらの「聴き方」に近いですか?
「良い聴き方」
・相手の目をしっかり見ながら聴く
・相づちを打ちながら聴く
・表情豊かに聴く
・姿勢良く聴く
・メモを取りながら聴く
・適切な質問を交えながら聴く
「悪い聴き方」
・資料にずっと目を落としている
・全く相づちをうたない
・無表情のまま
・頬づえをつきながら聴く
・メモを取らない
・全く質問をしない
ここで、皆様が話し手になった場合を想像してみて下さい。
果たして「悪い聴き方」をしている”聞き手”に心を許せるでしょうか?また、そうした”聞き手”からの提案(主張)を素直に受け止められるでしょうか?
とりわけ最後に挙げた「適切な質問を交えながら聴く」ことは、
相手の立場を誤って理解しないためにも重要です。
もし、適切な質問が浮かばなければ、相手の言ったポイントをまとめ直すと良いでしょう。
例えば、以下のような形です。
・○○さんの仰りたいポイントは、プロジェクトの前提条件とプロジェクトにおける役割分担の2点ということですね?
・△△さんのご指摘はごもっともです。いま列挙して頂いた運用上の問題は、確かに大きい課題です。
皆様が理解していることを、「良い聴き方」で示すことによって、相手は『理解してくれているんだ、興味を持ってくれているんだ』という安心感を持つことができます。
安心感を持つことができる相手には心を許せるようになるのが人間です。また、心を許せる相手の言うことを聞いてくれるのも人間です。
まとめると「良い聴き方」をするメリットは二つ。
メリット1)相手に好感情をもってもらえる
メリット2)自分の立場を主張する順番が回ってくる
実際のビジネスシーンでは、「良い聴き方」をしている人は少ないので、他の参加者と”影響力”で差をつけるには絶好のチャンスとなります。
是非、参考にしてみて下さい!
最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました!!
以上、コーチ・オクヤマより魂を込めて。
『話し方にもっと自信がつく100の法則』はこちらから。