2014.1.16.(木)
ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼いたします」
第11斬 「会議を利用して影響力をアップする(その2)(2014年1月16日)
ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼します」 第11斬
今日のターゲットは「会議を利用して影響力をアップする(その2)」
※「会議を利用して影響力をアップする(その1)」は2013年12月28日付の投稿をご覧ください。
皆様、こんにちは。
寒い日が続いていますね。
さて、前回のコラムでは、
ビジネスの現場において、かなりの時間を占める『会議』を阻害する要因を取り上げました。
そして、阻害要因1と2について解説しました。
阻害要因1)目指すべきゴールが設定されていない(結果:議論が発散)
阻害要因2)発言者のバランスが取れていない(結果:判断材料が揃わない)
阻害要因3)相手の立場を理解しようとしない(結果:合意できない)
今回のコラムでは、
最後の阻害要因3「相手の立場を理解しようとしない」について、
詳しく見ていきます。
まず、以下の大原則を徹底して下さい。
「自分の立場を主張する前に、相手の立場を理解する」
これは言い換えれば、『受けの美学』を貫くということです。
利害関係が対立するグループが同じテーブルについた場合、
言ったもの勝ちだとばかりに、自説の優位性を主張しがちになります。
それでは、決して合意に達することも、お互いが納得する結論に導くこともできません。
まずは自分の立場は置いて、相手の立場を明確にすることに注力することです。
以下のステップに沿って、相手の立場を浮き彫りにしていきます。
打ち合わせは、相手から直接回答を引き出す絶好の機会です。
具体的には、ネオ・ディベートでいうところの、尋問(質問)テクニックを使います。
ステップ1)正確に事実関係を明らかにする(限定質問の活用)
ステップ2)隠れた理由を明らかにする(拡大質問の活用)
ここでいう「限定質問」は、答えが1つに限定される質問です。
具体的には、はい/いいえで答えられる質問、
who (誰)、where (どこで)、when(いつ)などで始まる質問のことです。
一方、「拡大質問」は、答えが1つに限定されません。
相手からより具体的、詳細な内容を引き出す質問で、
what (何、どんな)、why (なぜ)、how (どうやって)などで始まる質問のことです。
(つづく)