論題詳細

講評

アドバンストコース『ネオディベート・ブートキャンプ 第2シーズン』第3回講義
(2013年10月6日開催) 全体講評

論題

「論題:日本は出生前診断に基づく人口妊娠中絶を認めるべし」

講評:メイン講師 井上 晋

先日までの猛暑はどこへやら。めっきり涼しく代々木の森で、ネオディベート・ブートキャンプは3日目をむかえた。

今回の論題、「日本は出生前診断に基づく人工妊娠中絶を認めるべし」は、生命倫理を扱う論題の中でも、非常にセンシティブ。
この難問に対し、各ディベータ―は真摯に、取り組んできた。

今を生きる親の人生の質か、これから生きる胎児の生命そのものか。
何を持って人は、健常者と呼ばれ、また障害者と呼ばれるのか。

医療技術の進歩が現代人に突き付けた、生命の尊厳についてのバトルをとくとご覧あれ!!


【A面第一試合 肯定側(ディベーターKI / HK) vs 否定側(ディベーターYO / TU)】

直前の講義で、前回の自分の試合の様子を見たディベータ―達は、
自身のパフォーマンスに愕然としながらも、心を持ち直して気合を入れなおしている様子。

夜も明けきらないコクリツ(会場)の片隅で、必死に原稿を読み直していた否定側 YO とTU。
その否定側に対するのは、夜を徹して準備をしてきたという肯定側 KI と HK。

その試合は、前回の試合とは別人のように堂々と主張を展開する、肯定側 HK の立論で幕を開けた。

【B面第一試合 : 肯定側(ディベーターHI / YT) vs 否定側(ディベーターMN / KA)】

前回は台風による無念の欠席となった肯定側 HI と YT。
舞台に立てなかった想いを胸に、情熱あふれるディベートを展開。

対する否定側 MN と KAは磐石の準備で試合に臨む。

否定側有利と予想された一戦だったが、肯定側 HI による渾身(こんしん)の尋問に、
いつもは冷静沈着なはずの否定側 MN がまさかの応答をしてしまう。。。

混戦模様となった一戦を制したのは果たしてどちらのチームか??

【A面第二試合 : 肯定側(ディベーターYO / TU) vs 否定側(ディベーターHI / YT)】

肯定側 TU という頼もしいパートナーを得た肯定側 YO。
いつもにも増して目がキラキラしている。どことなく自信も漲っている。

立ち向かう否定側は、静岡からの遠征組。
毎日毎日、お互いのミーティングを重ねてきているという二人には、夫婦のような連帯感と信頼感を感じる。

肯定側の猛攻からはじまり、否定側 YT が反論に詰まるシーンも見受けられたが、
そこはこの3週間で培った連帯感、否定側 HI は泰然としている。

注目の結末はいかに?

【A面第三試合 : 肯定側(ディベーターMN / KA) vs 否定側(ディベーターKI / HK)】

共に、1勝どうしの対戦となった最終試合。
ディベート巧者があいまみえた最終試合は、試合前から期待感でいっぱいである。

哲学的な思索を好む、否定側 HK。プレゼンクイーンの否定側 KI。
落ち着いて議論を俯瞰できる肯定側 MN。そして、そろそろディベートの奥深さが分かってきた肯定側 KA。

一進一退の大接戦のなか、追い詰められた肯定側 KA が壇上に立ったとき、
彼を覆い包んでいた殻がピリっと破れる音が確かに聞こえた。

新たなスター・ディベータ―の誕生を予感させる一戦。

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