論題詳細

講評

BM D-1 GPⅡFINAL 全体講評

論題

「論題1:クールビズは、ありかなしか?」
「論題2:メガネがより似合うのはぺ・ヨンジュンか、ヤクルト古田選手か?」
「論題3:日本の首相は靖国神社を参拝すべし。是か非か?」

講評:高澤拓志

8・20 うだるような暑さの中、国立オリンピック記念青少年総合センター(以下 コクリツ)は違う熱気に包まれていた。
4月から始まった セカンドランブルの総決算、闘いに勝ち残った4人の戦士が熱いバトルを繰り広げようとしていた。
優勝者には、太田龍樹が返上して空位になっていた「BMディベート・キング」の称号が授けられるのだ。
そして、今回は我らBMを背負って、いや日本のディベート会を背負って8月7日にTV出演をしてきた太田龍樹が、次回TV出演の挑戦権をかけて、あえてTV出演権マッチとして今回の優勝者の挑戦を受ける「スペシャル・バーニング」が用意されている・・・
さあ、どんなドラマがこのコクリツからうまれるのか!?


【1st Burning あり派 奥山真 vs なし派 中村貴裕】
「論題:クールビズは、ありかなしか?」

今年に入って黒星のない奥山。大会の常連として王座奪還を狙う。
去年の4月に、年金問題の論題でコクリツを制覇した。しかし、12月の大会では、血液型論題で井上に敗戦、今回雪辱なるか!?
一方、激戦の予選リーグをなんとか突破した中村貴。シングルでの大会出場は初めて。
奥山とはその大会出場の経験値に差があるのが不安材料だがプレゼンのキャリアは充分。緒戦突破にすべてをかける。
意気込みが勝負を分けるのか? 勝負は環境問題を訴える奥山と、人間の信頼性を叫ぶ中村貴のぶつかり合いとなったが、勝負は、小泉純一郎首相と中村自身の写真をうまく使い、視覚のインパクトで押し切った中村貴のコクリツ初勝利となった。
中村貴は初の決勝進出。

【2nd Burning ヨン様側 久保田浩 vs. 古田側 井上晋】
「論題:メガネがより似合うのはぺ・ヨンジュンか、ヤクルト古田選手か?」

大会常連同士の好カード。数々の名勝負を作ってきたふたりだが、コクリツでのシングル優勝の経験はない。
ふたりとも実力者だけに、やはり緒戦突破がかぎとなりそうだ。
井上は、前回の12月は緒戦突破後に決勝で本間に敗れたシーンが頭をかすめる。
「デンジャラスK」のテーマソングにのせ、静かに微笑みながら入場する久保田に対し、B’zの「泣いて泣いて泣き止んだら」が会場に流れ、井上登場。
試合は、両ディベーターのいつもながらのパフォーマンスでがっぷりよつに見えたが、井上の出した哲学・定義をめぐりジャッジ団から厳しい判定。
結果、久保田の勝利、決勝へ駒を進め、中村貴との対戦に。

【3rd Burning BMディベートキング選手権試合 肯定側 久保田浩 vs. 否定側 中村貴裕】
「論題:日本の首相は靖国神社を参拝すべし。是か非か?」

緒戦を突破し、波にのる二人であるが、この試合を勝てばどちらもシングルでのコクリツ初優勝。目に見えないプレッシャーがかなりあったに違いない。
「優勝してキングの座をつかみたい!」最後はその執念の差か!?
1回戦同様、「GOLD FINGER 99」にあわせて踊る中村貴。
至ってクールなミスター久保田と対照的な二人が壇上にたち、闘いの火蓋は切って落とされた。
日本の国益という壮大な理念を掲げて論証した久保田。
一方憲法論と外交問題で対抗する中村貴だが、若干緒戦で息切れしたのか久保田の丁寧な反証におされぎみ。
最後は最終弁論でとどめを刺された格好になり、勝負あり。
2002年4月のBMディベートナイト決定戦以来の個人戦優勝を果たした久保田。
2代目BMキングの座を掴んだ。
そして、いよいよこのあと キングリュウキへの挑戦・・・

【Special Burning ヨン様側 キング・リュウキ vs. 古田側 BMディベートキング 久保田浩】
「論題:メガネがより似合うのはぺ・ヨンジュンか、ヤクルト古田選手か?」

BSフジの番組「ディベートファイトクラブ」に出演し、全国の視聴者の前で伊集院光氏と戦った8月7日から2週間。
次のTV出演に向け、再び誰がふさわしいのか、あえてこの大会の優勝者であるディベート・キングに挑戦権を与えた。
そして、真のBM実力NO1がTVに出られるというしくみ。それがこのスペシャルバーニング。いわゆるTVマッチだ。
2002年9月のBMディベート・キング選手権試合以来のこのカード。そう、太田龍樹とシングルで戦ったのは、あとにも先にも久保田浩しか記憶にない。その番組の映像と、敗戦後のインタビュービデオが場内に流れる。
冬ソナのテーマソングが場内に静かに響き渡り、会場がどよめく。そして、司会中西のナレーションも熱を帯びてくる。続いて「スピード」にBGMが変わると、その重低音にのせて、初めてディベーターとしてコクリツの舞台に立つキングリュウキの登場だ!!
今日、最高のクライマックスを迎えた。
TVと同じ短縮バージョンで行われ、テンポよく試合が進む。今日、3連続試合の久保田、最後のちからをふりしぼる。
しかし、さすがは試合巧者の太田、見事な反論と、最終弁論の隠し球・秘密爆弾が炸裂して観衆をうならせた。
この試合、BM史上初めてオーディエンス(会場のお客様)の投票のみで勝敗を決める方式をとったが、大差でキングリュウキの勝利、TV出演権を護った瞬間であった。
さすがの勝利であった。しかし、3試合の死闘を演じたミスター久保田の復活にも拍手を贈りたい。
二人の固い握手に、BMの未来を感じさせた。

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