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2014.6.28.(月)
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿
File19「過去の経験を未来に活かす」(2014年6月28日)

ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file19

本日のテーマは、「過去の経験を未来に活かす」です。

今は2014FIFAワールドカップの真っ只中。日本は残念ながら予選リーグ敗退となりましたが、世界に全力で立ち向かう若者の姿には、無条件で熱い気持ちにさせられます。

私の職場では、なぜか予選リーグの開催日時と日本代表の顔写真が掲示されています。心なしか、私も含めていつも同僚が眠たそう……に見えるのは、きっと気のせいです。

大会前、日本代表・本田選手は「批判は大会後にいくらでもお願いします。今はマスコミも一丸となって戦いましょう」との主旨の発言をしました。予選リーグ敗退が決定した今、いよいよマスコミの批判が始まるのでしょう。

良い物を作り上げるためには、足りない点を指摘する作業は欠かせません。「反省会」「事後ミーティング」等々、事実の検証が次のステップへの足掛かりになります。

ディベート思考で言えば、その主張(批判)に確固たる「理由」と「根拠」があれば、その指摘は日本代表にとっても貴重な反省材料となります。選手も、マスコミの厳しい指摘をしっかりと受け入れていくことができるはずです。(詳細は、第8回コラム「主張するなら理由をつける」をご参照下さい)

一方で、一見すると正しいような印象を受ける新聞やマスコミの報道も、よく見てみると、実は感情論であったり、説明が不十分なものが散見されます。

予選の最中に、「日本代表を甘やかしたマスコミの責任」という主旨の記事を目にしました。いわく、「マスコミが徹底して選手を批判することが、選手を成長させる」「その批判に潰されるくらいなら、始めから代表になる資格などない」とのこと。

確かに一理あります。では、その理由や根拠を裏付けるデータは何か?残念ながら、その記事の中には明確な証拠資料にはたどり着けませんでした。サッカーを愛するが故の記事であることは理解できますが、説得力の観点からは十分とは言えません。

それにしても、20~30代前半の若者が、一国を代表して世界を相手に戦う姿には感動を覚えます。そして、人生を賭けた戦い、自分はしているだろうか?そう自問自答させてくれます。サッカーという競技を超えた、熱いものを奮い起こさせてくれた日本代表。競技としてのレベルアップには課題が残るのも事実。その課題を指摘するのも必要不可欠。ただし、その前提として、彼らへの敬意は決して忘れてはいけないと思います。

「話し方にもっと自信がつく100の法則」太田龍樹著 中経出版)には、法則90「未来を見つめれば、失敗は乗り越えられる」とあります。これは「過去をなかったことにする」ことではありません。「未来」という時間を意識しながら、客観的に自分の「過去」や「失敗」を見つめる。過去の失敗は失敗と素直に認め、その反省を踏まえて未来を見つめていく。こうすることで、真の意味で「過去」と決別できます。

敗戦後の選手のコメントからは、多くの選手が自身の課題を模索し、新たな一歩を踏み出そうとしていることが伝わってきます。気持ちを新たに、ぜひ頑張ってもらいたいと心から思います。

知のスポーツ、知的総合格闘技のネオ・ディベート。第12期「使えるディベートセミナー」は、7月6日にキックオフ。コミュニケーション力を飛躍させる上で必要な改善点を、ピンポイントで指摘・徹底強化できる充実のプログラムです。根拠が明確、だからこそスムーズに課題を解決できます。そして、初めて出会う受講生同士が敬意と仲間意識を持って毎回トレーニングされています。
秋以降の飛躍に向けて、この機会にぜひチャレンジしてみませんか?詳細は弊社ホームページをご参照下さい。


以上、アビコレポートでした。

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