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2014.6.5.(木)
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿
File18「情熱が人を動かす」(2014年6月5日)

ほぼ月イチコラム
写真は、大東文化大学での講義後の全体写真。今回の内容も、この講義で話しました!
大東文化大学でのディベート講義後の全体写真

アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file18

本日のテーマは、「情熱が人を動かす」です。

MBS毎日放送の看板番組、「情熱大陸」。その現プロデューサーが書いた新刊、その名も「情熱の伝え方」(福岡元啓著 双葉社)は、番組に出演した著名人や、取材の過程でインタビューされた人、放送の舞台裏など、興味深いエピソードが満載です。

そして、パトスの大切さを改めて感じる一冊です。これまでご紹介した2つのテーマを、新たなエピソードとともにご紹介します。

元衆議院議員の鈴木宗男氏は、まさに「相手を主語にする」話し方の達人。

議員当時、議員会館に宗男氏を取材に行くと、名刺を交換するや否やディレクターの名前「福岡さん」を連発。「福岡さんは、お国はどちらですか?」「福岡さんは〜」「福岡さんは〜」「ねえ、福岡さん〜」。会話のありとあらゆるところに「福岡さん」が散りばめられていて驚くと同時に、「初対面でも昔からの知り合いのような錯覚」を覚えたそうです。まさに、相手の懐に飛び込む達人。法則73「相手を主語にして話すと心が近づく」(「話し方にもっと自信がつく100の法則」(太田龍樹著 中経出版)の実践者。

宗男氏の勢いは、なおも止まりません。

福岡ディレクターが雑談でこぼした「野中広務さんにもインタビューしたいんですが、どうしてもアポが取れないんです」の一言。これを聞くや電話を手に取り、「これから福岡さんという方が取材に行きたいそうで、今からいいですかね?」。電話先は野中広務事務所。そして一言、「今から大丈夫だそうです」。この間、約15秒。法則94「もてなしができる人はコミュニケーション上手」を、初対面の相手にも惜しげもなく発揮しています。

やはり、「相手を主語にして話す」ことは、コミュニケーションを深める上で大きな威力を発揮するのが分かります。なぜなら、人は自分に興味関心を抱いてくれる人に、無条件で好感を抱くからです。そして、相手に喜んでもらえることを常に実践する習慣が身に付いていれば、多くの支持者を得ることもできます。

こういったエピソードに触れるにつけ、いかに人間は「ロゴス」だけでなく「パトス」によって心揺さぶられる生き物なのかが理解できます。

「話し方にもっと自信がつく100の法則」(太田龍樹著 中経出版)では、法則33「勇気と熱意が人の心を動かす」ことを紹介しています。受験現代文のカリスマ講師であり、弊社の出口汪理事長との出会いのエピソードを通じて、勇気や熱意(情熱)が人を動かす大きな力を持つことを教えてくれます。

身近な例を思い浮かべても、パトスはやはり大切です。最近、私の職場に配属された新人は毎日言われ続けています。

「元気に挨拶すること」
「他のどの先輩よりも、元気さだけは負けるな」
「すぐに結果を出して欲しいが、せめて新人の元気さでチームの士気を高めてくれ」

実社会ではこれほどまでにパトスが重視されている現実。だからこそ、パトスを磨く価値があります。福岡氏の「情熱の伝え方」にある様々なエピソードを通して、「パトス」の大切さを再認識できました。

「コミュニケーションの三要素」を徹底して意識したネオ・ディベート。実践ワークと試合を通じて、受講生が「パトス」の急成長までも実感できる充実のプログラム。7月より、いよいよ第12期がスタートします。実社会で通用するコミュニケーションを追求したセミナーで、是非一緒に学んでみませんか?皆様にお会いできる日を、心から楽しみにしています。

以上、アビコレポートでした。

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