2013.7.17.(水)
チーフ・ディベートインストラクター中村貴裕の Love letter from Singapore
(シンガポールから見たジパング)
第二通 小国シンガポールの経済戦略(2013年7月17日)
Love letter from Singapore(シンガポールから見たジパング)第二通
シンガポールに到着した日の夜、
今やマーライオンよりもシンガポールのシンボルになっているマリーナベイサンズに行ってみました。
55階建てで3棟、横一列に並ぶビルが、
屋上だけスカイパーク(直訳すれば空の公園)でつながっており、
真下から見ると、宇宙戦艦大和のような船が...
ビルの屋上にのっかっているようで、
大変迫力があります。
頂上のスカイパークに上ってみると、
「泳いでいると海に落ちるのでは」と錯覚してしまう
146Mのプール(屋外プールで世界最高、世界最長)があり、
外を見るとシンガポールのベイエリア一面を見渡せます。
遠くにはインドネシアやマレーシアの島々、
そしてシンガポールのユニバーサルスタジオ始めとした
数々の観光スポットが集まるセントーサ島、
近くには様々な光に輝くベイエリア一帯、
高層ビルの数々が見えます。
サンズの前では噴水ショーガ行われており、
途中で噴水が霧になったと思ったら、その霧をスクリーンにして
韓国俳優達が映像で出てきたり、様々な趣向が凝らされています。
驚いたのは、サンズだけでなく、
その周りの地域が大規模に、加速的に開発されている事です。
サンズの中にも、1600台のスロットマシン含め
単体として世界最大のカジノやコンベンションセンター、
高級レストランやブランド店が立ち並ぶ施設が入っているのですが、
サンズ周辺のベイエリアに、
ドリアンやホタテ貝等、奇抜な形をした
劇場、ホテル、植物園、ショッピングモール等が開発されており、
私が駐在している期間にも、様々な建物ができそうです。
私が家を探している中でも、至る所で建設ラッシュ、
先日は地下鉄の延伸計画が発表されました。
このほとんどが、シンガポール以外の
海外企業や財閥の投資(サンズは米国ラスベガスサンズ社の資本)
で開発されているのもすごいと思いました。
もともと資源立国ではなく、地形も狭く(東京都23区と同じ大きさ)
人口も多くはないシンガポール、
自国民だけで発展する政策を早々にあきらめ
海外の人や資金を集める事を目的とした
様々な政策(大型投資者や技術研究者への永住権付与、税制優遇等)
を打っており、これが少しずつ実を結んでいるのかな、とも感じ
同じ非資源国として、日本も見習うべき点があるのでは、と感じます。
(先の衆議院選挙で、維新の橋下共同代表が、「見習うべきは、小国シンガポールの経済成長だ」と、
40分の演説の中で10分以上もシンガポールの事を話されていたのには驚きましたが、うなずける部分を多々感じます。)
当方、会社ではアジア域内14ヵ国、25拠点に次世代ITインフラを構築していく業務を担当しておりますが、
各国、文化や考え方が様々異なっており、次回は、ビジネス現場で当方が直面した事等を、配信させて頂こうと考えております。
今後、どうぞ宜しくお願い致します。