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2015.5.21.(木)
ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼いたします」
第32斬 「対立する意義」(2015年5月21日)

ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼いたします」
第32斬 「対立する意義」
少し前の話となりますが、
ゴールデンウイークに大阪に出張に行きました!
夕飯を食べる為、道頓堀をブラブラしたのですが、
外国人観光客が多いことに驚きました。
とりわけ多いのが中国人ですが、欧米人も頻繁に見かけました。、
観光地としての大阪の魅力を再認識した次第です。
■少し頑張れば、パリ超え?!
米ブルッキングス研究所が行った調査によると、
大阪経済圏の生産額(GDP)は世界第6位のパリに次いで、第7位。
ちょっとビックリしませんか?
少しだけ大阪が頑張れば、パリを超えられるということですね。
第8位シカゴ、第9位モスクワと続いていますが、
ともあれ、客観的指標からみて大阪はデカい都市と言えます。
■住民投票の結果の先に
大阪といえば、大阪市長・橋下氏の政界引退報道が、
ニュースや新聞紙上で多く取り上げられています。
橋下氏といえば、大ファンもアンチ・ファンも多い政治家ですが、
矢継ぎ早に大阪市政の改革を進めた戦う政治家であり、
今回の引退報道は残念という他ありません。
引退の引き金を引いた「大阪都構想をめぐる住民投票」。
賛成派と反対派による主張の対立はまさにディベートそのもの。
デッドヒートは終盤までもつれこみ、わずか0.8ポイント差の僅差で、
「大阪都構想NG」という結果に終わりました。
是非はともあれ、双方が議論を戦わせた結果として、
受け止めなくてはなりません。
白黒が明確になる決着となりましたが、
実践的ツールであるネオ・ディベートにおいては、
勝敗や結果よりも大切なことがあります。
それは、賛成派と反対派がお互いの主張を尊重し、
未来につなげていけるか?という一点です。
■大阪都構想が浮き彫りにした問題
慶応大学・上川信一教授によれば、
「大阪市は全国20の政令指定都市の中で最も厳しい財政状況に陥り、
 国からの補助金でようやく生きながらえている」という状況。
賛成派の問題提起を、反対派は真摯に受け止め、
賛成派も反対派もなく、ノーサイドの精神をもって、
大阪の経済発展や二重行政の解消に、
真剣に取り組まなければ、大阪の未来は暗いものになるでしょう。
嘉悦大学・高橋洋一教授によれば、
鉄道・高速道路など大阪の社会インフラの整備が遅れてきたのは、
大阪市が大阪府に張り合ったせいという問題分析をされています。
世界第7位という潜在力を活かし、
より多くの外国人観光客を呼び込む為に、
また、アジアの中核都市として輝く為に、
今こそ、建設的な意見が求められる時でしょう。
■対立の先にあるもの
「大阪都構想をめぐる住民投票」における、
賛成派と反対派の対立(ディベート)を通じて、
大阪が抱える問題が浮き彫りになり、
また、大阪経済圏が目指すべき将来・ビジョンが見えてきました。
まさに、ここに対立する意義があります!!
ギリギリの対立を経て初めて、物事の本質・大事なところが見つかるのです。
ビジネスの現場においても対立を怖がったり、避けたりしていけません。
一緒により良い未来を目指す、という気持ちさえあれば、
建設的な意見や画期的なブレークスルーが見つかるはずです。
相手との対立を楽しみながら、現状の問題を打破し、輝く未来に繋げていく力。
ネオ・ディベートを学ぶことで身につけられます!!
いよいよ、5/24(日)からは、
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受講を検討されている方は是非お早めにお申し込みください。
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