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2014.2.28.(金)
ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼いたします」
第13斬 「リーダーシップ論(その1)」(2014年2月28日)

ほぼ月イチコラム ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼します」 第13斬

「リーダーシップ論(その1)」

皆様、こんにちは。

2月上旬から17日間に渡り行われたソチオリンピック。
極寒の中行われた熱い戦いに、
ついつい夜更かしを重ねてしまった方も多いのではないでしょうか?

日本は海外五輪過去最多となる8つのメダルを獲得!
中でも内外の注目を集めたのは、
ラージヒルで銀メダルを獲得した”レジェンド”葛西選手。
団体でも銅メダルに貢献したニュースに、日本中が沸きました。

特に、団体では20歳以上も年下の選手を引っ張り、
チーム一丸となってメダルを目指す姿は、
リーダーシップとは何か? という点で、
大変重要なヒントを示唆してくれました。

ダイヤモンド社のネット世論調査によれば、
「あなたも職場で”レジェンド”になりたい?」という質問に対して、
76%の人が「なりたい」と回答しています。

http://diamond.jp/articles/-/49224/votes

 ■質問1 あなたも職場で「レジェンド」になりたい?

 76% なりたい
 19% どちらでも良い
 5% なりたくない

”レジェンド”を目指すべきかどうかという点は別として、
私も含め、壮年・熟年に差しかかったビジネスパーソンにとって、
メンバーからリスペクトされるリーダーになることは、
サバイバル戦術上、極めて重要な課題と言えるでしょう。

”レジェンド”葛西選手のリーダーシップは、
以下の2つの条件の上に成り立っていると感じました。

条件1)明確な目的意識
条件2)メンバーとの信頼関係


条件1(明確な目的意識)は言わずもがなですが、
葛西選手の場合「絶対にメダルを獲る」という強い意思です。
英語で言うならば、デターミネーション(断固たる決意)という表現になります。

絶対にあきらめない、という姿勢を貫くことは部下・同僚に力を与えます。

人の心を動かさない限り、人が実際に行動を起こしてくれることはありません。
リーダー自身の心が燃えていなければ、部下・同僚の心は決して動きません。

日本航空を見事再建した、京セラ・日本航空名誉会長の稲盛和夫氏は、
目指すべき経営哲学のエッセンスの一つとして、

「自ら燃えること」

を掲げています。

言い換えれば、自分で勝手に燃え上がる自燃性のリーダーになれ、
誰かに燃やされるのを待つ他燃性のリーダーにはなるな、ということです。

まずは、自分の心を燃やすこと、
そしてメンバーの共感を得る明確な目標を掲げることが、
リーダーシップを発揮する為の前提条件のひとつと言えます。


続いて、条件2(メンバーとの信頼関係)ですが、
チームで力を発揮するためには、集団を構成する個々のメンバーの志向が、
一致していなくてはなりません。

言うなれば、集団のベクトル(力の方向、強さ)を揃えるということです。
個々の人々の志向が一致していないと、力が分散してしまい、
チームとして大きな力を発揮し続けることができません。

そのための最も重要なファクターは、
リーダーとメンバーの信頼関係と言えるでしょう。

ライバルでもある若手選手たちが、
銀メダルを獲得した葛西選手に駆け寄る姿を見て、
確固たる信頼関係が構築されているのを目の当たりにしました。

信頼関係をつくるためには、メンバー1人1人に気配りを行って、
彼らに安心感を与えなければなりません。
簡単そうに聞こえますが、実際にはとても難しいことです。

バーニングマインドでは、「おもてなし」をとても大切にしています。
例えば、宴席ではかならず「ヘパリーゼ」や「ウコンの力」を用意し、
参加者の方が翌日に二日酔いが残らないような配慮をします。

何故「おもてなし」をしなければならないのか?
それは、相手の信頼を勝ち取るためです。

 「あなたのことを大切に思っていますよ」
 「あなたのことをいつも尊重していますよ」

メンバーに対する「おもてなし」は、
こうした気持ちを、さまざまな形で表現することです。

時には、叱責・激励という形をとることもあるでしょう。
時には、褒めるという形になるかもしれません。
時には、一緒に悔しがるという形になることもあります。

大切なのは、メンバーに対する興味・関心を持ち続け、
的確・適切に周囲のメンバーを「もてなす」ことを継続することです。

その継続こそが、メンバーからの信頼を積み重ねていくことにつながります。
強い信頼こそが強いチームを作る基盤となります。


以上、日々の行動を見直すキッカケになれば幸いです!!

次回は、リーダーシップ論(その2)として、
「効果的なメッセージの伝え方」を扱って参ります。


最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました!!

以上、コーチ・オクヤマより魂を込めて。
『話し方にもっと自信がつく100の法則』はこちらから。

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