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2015.10.1(木)
アビコ青年のディベート事件簿
File37「自立した人間を育てる」(2015年10月1日)

ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 37
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本日のテーマは「自立した人間を育てる」です。

■ラグビーは自立した人間を育てる
ラグビー日本代表が世界の強豪・南アフリカに劇的勝利。
その結果、いま改めてラグビーに注目が集まっています。
試合後の選手達のコメントを見ると、
興味深い人間育成のヒントを垣間見ることができます。
そもそもラグビーはサッカーや野球と違い、
監督が選手と同じベンチで指揮を執ることはありません。
そのため、試合では常に選手自らの判断を迫られます。
攻守が常に入れ替わるスピーディな展開が続くので、
監督の指示を待ってから攻撃をするゆとりがないとも言えます。
ラグビーが他のスポーツと比べて
「自立した人間が育つ」と言われるゆえんです。

■選手達の際立つ「自立」の精神
フッカー堀江副将は繰り返し強調します。
「やらされているのではなく、自分がどうなりたいのか、
どううまくなりたいのかを個人、個人が考えてきた」
指示待ちでは強くなれない。
その事実を選手自身が深く理解していました。
法則13「結論から逆向きに考えれば目標を達成できる」を、
極限まで突き詰めた4年間がそこにありました。
堀江副将は続けて言います。
「パニックにならなかったってこと。
抜かれても、それは個人が理由なのか、
組織が理由なのか、組織だったらそのどこが問題なのかを
冷静に話し合った。起きたことはしゃあない、と」
「理由」を突き詰める。
「限られた時間」の中で、
「仲間の意見とその理由を受け止め」、コミュニケートする。
「決断(ジャッジ)」を素早く下し、即座に実践に移す。
そこには、ディベート思考に通じる知の勝負が繰り広げられていました。
だからこそ、ご存知の通り
試合終了間際にドラマが生まれました。
スタンドにいたエディ・ヘッドコーチは、
確実な得点狙いでペナルティーキックの選択を叫んでいました。
ですが、選手全員がハイリスクでも逆転を狙えるスクラムを迷わず選択。
歴史を変えた瞬間は、自立した選手達の決断が生み出しました。

■法則9「ひとりディベートをすれば問題を解決できる」
プロスポーツの世界では、
監督の指示に従わなければ罰金が発生するそうです。
ですが、ラグビーは全く関係ありません。
むしろ、指示待ちの選手は淘汰されます。
では、自立した思考力・決断力を鍛えるにはどうすれば良いか?
ラグビーは最高の手段でしょう。
ですが、ディベートならケガをせずに、
思考力・決断力を鍛えられます。
たとえ相手がいなくても大丈夫です。
心の中で、一つのテーマ(悩み、問題)を
様々な角度から分析していきます。
すると、自分の頭の中をすっきり整理できるようになります。
(具体的な手法は「話し方にもっと自信が付く100の法則」(太田龍樹著 中経出版)法則9をぜひご参照下さい。)

■選手一人ひとりの魅力が、組織の魅力に繋がる
日本代表の軌跡を調べるほど、
選手一人ひとりが血の滲むような練習の日々だったのが分かります。
その過酷な日々を耐え抜いたからこそ、
選手一人ひとりが魅力的です。
結果として、チーム全体としても、
不可能を可能にした魅力あふれる組織に成長しました。
これは会社でも同じこと。
社員一人ひとりが魅力ある人間に成長すれば、
組織としても魅力に満ちあふれます。
法則88「組織の魅力はメンバーの魅力しだい」であることを、
日本代表は教えてくれました。
以上、アビコレポートでした。

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