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2014.5.15.(木)
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿
File17「たった一秒の気くばり」(2014年5月15日)

ほぼ月イチコラム そうか、気配りってこういうことなんだ!
アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file17


本日のテーマは「たった一秒の気くばり」です。

「幸福になりたいのだったら、人を喜ばすことを勉強したまえ」
イギリスの詩人 マシュー・プリオール

コンビニの雑誌コーナーは興味深いです。今の時代、消費者はどんな悩みを抱えているのか、何に興味関心が集まっているのかが透けて見えるからです。

最近では、雑誌コーナーに書籍も併売されています。ジャンルは美容・健康系から占い系の定番はもちろん、ビジネス書籍も幅を利かせています。
その中でも、意外なほど多いのが「気配り」をテーマにした本です。

「仕事は99%が気配り」
「感じのいい人の気配り術」
「気配りのツボ」
「実践!仕事の成功は気配りが9割」
「気くばり交渉力」
「ディズニーと三越で学んできた、日本人にしかできない気づかい」……

Amazonでちょっと検索しただけでも、無数の「気配り」本が溢れています。聞き慣れた言葉だけど、ここまで書籍が出せるほど奥深いテーマなんだと思います。

先日、ふとコンビニで手に取った「結局、仕事は気くばり —会社で教えてくれない100の基本—」(千田琢哉著 宝島社)という本が面白くて、つい買ってしまいました。



「気くばりに必要な時間はたった1秒です。知っているかいないか、ただそれだけです。知っている人といない人では、全く人生が変わります。」(本書冒頭より抜粋)

例えば、

「一回の発言は15秒以内を目標にする」

長すぎると、貴重な相手の時間を奪うことになる。時間内に話せれば、「あの人の話は分かりやすい!」と評判は上がり、頭の回転も速くなる

「会議の開始五分前には、着席しておく」

ギリギリにならないようにする。いつも「仕事を少しでも早めに終わらせよう」と意識が働くようになる。

「出して頂いたお茶は、必ず飲んでおく」

お茶を出して下さった人は、その時の仕事を中断して用意してくれている。できれば、「お茶、美味しかったです」とお礼を伝えること。等々

―「些細なこと」かも知れません。でも、大切なことだと思います。

実際に、会議時間になっても、いつも遅れ気味に入ってくる人はいるものです。そんな時、会議を取りまとめている方がヤキモキしているのは、肌で感じられます。
例えどんなに立派な資料を作っていても、つまらないところでマイナス評価されてしまったらもったいないです。コミュニケーションの三要素で言えば、いくら「ロゴス」が優れていても、「パトス」と「エートス」が伴わなければ空回りしてしまうことになります。

気くばりができないと、実は知らないところで誰かを失望させているかも知れません。だからこそ、先回りして「気くばり」が出来ると、そんなケースを未然に防げます。

もちろん、ネガティブなことを未然に防ぐだけが目的ではありません。気くばりできれば、相手を喜ばすことが出来るのは、前回のコラムでご紹介した通りです。

話し方にもっと自信がつく100の法則」(太田龍樹著 中経出版)では、気くばりできる大切さを「おもてなし力」として紹介しています。「おもてなしの精神が人を喜ばせ、人間関係を円滑にする」からこそ、「その人が喜ぶことを見つけて、それを実行」できれば、それは絶大な効果を発揮することになります。人間関係は、驚くほど深いものになっていきます。

意識していた気くばりが、やがて無意識のうちにできるようになっていたら…本当に魅力的な人間に近づけている気がします。

実社会で「使えるディベート」をコンセプトにしたネオ・ディベート。論理的思考の強化に加えて、人間心理への深い洞察に基づくカリキュラムでお届けする「使えるディベートセミナー」。現在11期生が最終回(3日目)に向けて奮戦中です。「おもてなし力」までカバーした充実の内容で、第12期も7月より開講予定です。ぜひ、ご検討下さい。

以上、アビコレポートでした

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