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2018.9.13(木)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第270回 「デノミネーションとサマータイム」(2018年9月13日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話  第270回

こんばんわ

「あしたのジョー」で
最後に死闘を演じたホセ・メンドーサよりも
カーロス・リベラのほうが
なにか印象深くキャラがたっている気がするのよね。
廃人になるまで打ち合う。
受けの美学とはまたちがう、
観客が最後まで固唾をのんでみまもる熱戦。
そのリベラは南米のベネズエラの出身。

そのベネズエラで超ハイパーインフレがおこり
政府は「デノミネーション(デノミ)」を決行した。
通貨単位の切り下げ。
10万分の1に通貨を切り下げるそうだけど、
切り下げ前は、リンゴ1個買うのに
札束をいくつも積んでいる映像が映し出されていた。
なんでそうなったのかはここでは追求しないけど、
そこまでインフレになって
国の金融政策(金利の引き上げや資金の吸い上げ)が通用しなくなると
もはや打つ手はない。
デノミは単なる通貨単位を変更するだけで、
価値が変わるわけではなく、経済効果はほとんどないと言われている。
それでもディベートの論題として採り上げられることもある。

メリットとして
政府としては、通貨の国際化(価値の安定)
経済面では、金融システム・自販機・広告業・印刷業などへの特需
また、通貨切り下げで売値縮小の景気刺激など。
デメリットとしては、
経済システムの混乱と、通貨変更による多大なコスト、
心理的不安による混乱
現場では、経理・事務などへの膨大な手間がかかる
などがあり、検証が必要になる。

もうひとつ、
効果がどこにあるのかいまひとつと言われてるのが
「サマータイム制度」
欧州でも廃止に動いているようだけど
日本では2020年の五輪を機に導入しようという一部の政府関係者も・・・
時計の針を1時間進めるとなると
いままで朝6時に起きて活動していたひとが、いままでの朝5時からのスタートとなる。
つまり
今までの朝6時⇒朝5時(サマータイムの6時)
夕方の6時⇒夕方の5時(サマータイムの夕方6時)
サマータイムの夕方5時は、現在の夕方4時だから
今の時間に直すと、夕方以降の余暇が増えるように思える。
どこにどんなメリットがあるのか?
一般的に言われているメリットは
・日照時間が増える(実際には増えていないけど、
夕方以降の起きている時間に明るい時間が増える)
・その影響で余暇が拡大して経済が活性化する
・システム変更に拘わる業者が潤う
などがあるけど、
よくよく考えると、また次の日の朝は同じようにやってくるわけで、
本当に余暇の拡大になるのかは、机上で考えるだけでも疑問。
一方で、デメリットもあるでしょう。
たったの一時間でも、身体のリズムが狂うでしょうし、
この時間変更に対応するシステムなどの手間がかなりかかる。
そもそも、導入の効果が疑問というのが一番の否定的な意見なのだけど・・・

北米や欧州でも導入されているサマータイム。
他国の例に類推していろいろ検証できるとおもうし、
だれかの手柄のためにとかレガシーのためにとだけは
ならないように、
国民もよく考えて意見を持っていないとね・・・・

それでは また・・・・

BY ひろ☆たかさわ


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