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2018.8.27(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第269回 「経済合理性」(2018年8月27日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話  第269回

こんばんわ

デフレの時代だからってわけでもないけれど、
「少しでも安いものを買おう。」
お金は無限大にあるわけではないのだから
当然のことと思う。
あるものが200円で売っていた。
でも、まったく同じものが同じ条件で
となりの店で100円で売っていた。
そうしたら、100円の店で買うのが普通。
このことを「経済合理性のある行動」といってもよいでしょう。
わざわざ高いほうの店で買う理由は無いし、迷う必要もないよう思える。

でも、
この200円の店が、
自分の親族や永年付合いのあるお得意さんだったらどうでしょう。
100円の店が、ものすごい評判がわるかったり
ほこりのかぶった汚い店だったらどうでしょう?
それでも、そんなことは排除して
100円の店で買うのが「経済合理性」。
値段が110円と100円だったらどうでしょう?
家計や、会社の決算の厳しい状況を考えると
少しでもコストカット、支出を抑えるのかしらね。

お店のひととの関係性や信頼性という要素も加味すると
変わってくることもある。
それが対面販売の醍醐味よね。
高いけど、このひとから買おう。
家電量販店ではなく、街の電気屋さんで買うのも、
この日頃の付合いやアフターメンテナンスでの手軽さ。
自分のことをわかってくれるひとから買いたい。

菅義偉官房長官が
携帯電話の料金について
「今より4割程度下げる余地はあるのではないか」
「携帯電話の料金があまりに不透明で、
他の国と比較をすると高すぎるのではないかという懸念がある」と不満を述べた。
総務省の調査によると、
ひと月の一般的なケース(通話70分、メール148通、データ通信20GBの利用をした場合)で、
東京の8642円に対し、
ロンドンは2947円、パリは3192円、ニューヨークは7215円、ソウルは5460円と、
諸外国のほうがたしかに安い。

安くて利便性も高いものに乗り換える「合理性」について
「面倒くさい」という要素がある。
いや、長いことドコモだったし今さら・・・
格安の会社ってどこか信用ないし、破綻したらどうするの?
航空会社にしてもそうで、
安全性となると、お金をかけてもよいと思えてくる。
その最もたるものが医療よね。
治療にかかった費用が高すぎるだとか、
一般的には判断のしようがない。

今回、
この携帯料金という、民間の大手三社に楽天が加わるのだけれど、
そこに政府が言及しメスを入れることが望ましいのかどうか。
国民がみずから考え行動し、経済合理性に基づいて選択すれば
もっと競争が働いて安くなるのかしらね。
もちろんそれ以外の要素もあるのだけど、
携帯料金を下げるという問題が解決すると
利用者は家計がたすかって他の消費にまわせるけど貯蓄するかもしれない。
携帯にまつわる企業は、
収入が減って、その経済規模によっては日本経済にも影響するかも・・・・
いろいろな論点があるのだけれど、
携帯が高すぎるって皆さん感じていたかしら??
いろいろなことに疑問をもってみないと、
いくら資本主義経済といっても、
ブラックボックスみたいなものも他にもあるかもしれないわね。

それでは また・・・・

BY ひろ☆たかさわ


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