2018.3.7(水)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第246回 「平昌五輪」(2018年3月7日)
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話 第246回
(注…2月5日に書いたコラムです)
こんばんわ
いよいよはじまる平昌五輪。
政治的な問題が入り込むのは
1980年代を思い起こしてしまうけど
なんとか無事に平和に
アスリートの健闘を見守りたいもの。
2月9日に開幕して25日まで行われる。
米国で権威のあるスポーツ専門誌「スポーツイラストレイテッド」が
行ったメダル予想によると
日本のメダル獲得数は
「金」が3個、「銀」が4個、「銅」が7個の合計14個。
ソチ五輪では「金」1個、「銀」4個、「銅」3個で計8個だったから
大幅に増える予想となっているのね。
過去最多が1999年の長野五輪の10個(金5、銀1、銅4)。
予想通りになれば過去最多のメダル獲得数になる。
特に、スキーやスケートなど
雪や氷のうえで
誇りとプライドをかけた闘いになるのだけど、
その結果だけでなく、そこから伝わってくるものにも注目したい。
そこに、ロゴス(技術)だけでなく
パトスを加えた総合力、エートスが試される。
スポーツマンシップだけでなく、「芸術性」が問われることになる。
トリノ(2006)で金をとった荒川静香から
バンクーバー(2010)、ソチ(2014)で激闘した真央ちゃんまで
このコラムでも
フィギアスケートについてはさまざま採り上げててきたけど、
勝負をジャッジが最終判断するというところは
ディベートと同じ。
その採点方法はどうなっているのかみてみると
技術審判(3名)と演技審判(最大9名)にわかれているのだそう。
もちろんジャンプが3回転なのか4回転なのか
ミスがなかったのかの技術力が問われるのだけど、
構成力や表現力で、ひとつのジャンプでも最大6点の差がつく。
決して、ルールに則った点数をとりにいくのではなく
「人に見せる、人を魅せる」ことを考えなければならない。
金メダルを目指しながらも
そんな総合力が必要とされるところは
あたしたちの日常社会にも通ずるところがあるのね。
ロゴスだけを学ぼうとすると
おおきなしっぺ返しがくる。
そこには、
他者への配慮などなく、
「自分さえよければいい」のだから
筋は通ったことを言っていても、おのずと非礼になる。
一生懸命努力して自分を磨くことは
人間力を高めるベースになること。
そこから先は、ひとに与える影響力、
相手を知り、受け止めて柔軟に思考するふところの深さは
人間の生き様になる。
ジャッジは、恣意性があってはならないけど
人間の個性を評価するというのは
とても優れたところなのかもしれないわね。
ミス無く無難にいこうというときもあれば
思い切って悔いの無い演技にチャレンジしよう!
という自分自身の想いにもつながる。
そこに、身体のしなやかさや身のこなし、
流れるようなリズムと鮮やかなスピン、
それを、技術だけでなく
複数のジャッジがしっかり採点するのは
競技としても楽しめる要因だし、
選手達の人間性も高めてくれる。
人間の強みと弱みを必ず存在するものだし、
そこをカバーできるなにかが光輝かせてくれる。
こんなところに、
あたしたちも学ばなくてはね。
それでは また・・・・
BY ひろ☆たかさわ
※お知らせ 『第24期 使えるディベートセミナー』の受講生募集中です。
次回2018年4月22日(日)スタート! チャレンジお待ちしています。
↓↓↓↓↓ご興味ある方はコチラ↓↓↓↓↓
http://www.burningmind.jp/debate_seminar/
※BURNING MIND『ディベートの基礎知識・ディベートとは』