2017.12.19(火)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第236回 「リスクマネジメント」(2017年12月19日)
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話 第236回
こんばんわ
いよいよ12月に入るわね。
今年一年を振り返る時期だけど、
無事に健康に過ごせたかしら?
病気や怪我をしてしまったかたは、いかがかしら?
地震大国ニッポンのなかで
東日本大震災からは6年半が経ち
時間の経過とともに
その惨状が薄らいでいくわね。
あたしたちは、
そういう自然災害だけではなくて
自分の行動に伴う失敗を防ぐために
いろいろな対策をうつ。
たとえば、約束や提出期限があれば
昔は、手帳やカレンダーに書いておいたけど
最近では、PCやスマホのスケジューラーに登録しておけば
ポップアップが決められた日にあがってくる。
「私は頭で覚えられるから大丈夫よ!」
っていうかたもいるでしょう。
きっと大丈夫なんでしょうけど。
ただ、このリスクに対するマネジメントっていうのは
その「少ないリスク」にも備えて万全を期すという考えから成り立っている。
前向きに!ポジティブに!生きていきたいけど、
そういう守りの姿勢というのも必要。
自分だけじゃなく、相手があるわけだし、
同じ組織の人間と
共同して生活しているわけだから。
「私、忘れちゃうといけないから。
前の日になったらもう一度いってね。」
というのもひとつの対策だけど、
あまりにも無責任だし、そのひとも忘れたらどうするの?
ってことになる。
だったら、5人くらいにお願いしておけば??
リスクを分散しているようにも見えるけど、
たしかに一人だけに言っておくよりはマシかしらね・・・
あまりにも子供っぽいやりかたではあるけれど。
いまに始まったことではないけど
金融資産運用のリスクマネジメントのひとつに「分散投資」というのがある。
収益(リターン)を期待して運用するのだけど、元本が下がっては意味がないので
違った動きをする複数のものに分散してリスクをコントロールするというやりかた。
我々の年金を運用している「GPIF(年金積立金管理運用独立法人)」
も、この分散投資で資産配分を組んでいる。
年金運用だから、国債や定期預金だけじゃないのって思うけど
そんなことないのよ。
株式、債券への投資を日本国内だけでなく海外にも幅広く行っている。
そのGPIFが、5四半期連続で黒字決算だったと報じられている。
そもそも赤字か黒字化を議論するのが同化とも思うんだけれども
投資の世界にも様々なリスクが存在して一概に語れない。
ここでは、分散投資をしたから黒字になったという因果関係も証明できず
単純に株価の上昇の追い風なのかということも出来るけれども、
この分散投資が過度なリスク(価格変動のブレ)を抑えていることは
過去の実績をみれば証明できる。
http://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html
(GPIFの基本的な運用資産配分)
「組織防衛のリスク」という意味では、
最近の自動車メーカーの不正検査などから始まり
従業員が持ち逃げしたり、急に退職したり
情報漏洩をしたり・・・・
また、今回の相撲協会のように
幹部の暴行事件や、隠蔽問題。
公務員や一般企業でも、わいせつ(セクハラ)が後をたたない。
会社のリスクは分散するわけにはいかないけれども
でも、ある程度大きな会社では
部長や、支店長や、工場長に、リスクマネジメントを分散させなければならない。
そのリスクをコントロールすべき幹部や、横綱が
こういう事件を率先して起こしてはね・・・
人間ひとりひとりの人格が問われるし
事件のせいで、積み上げたものが一気に崩れる。
90日間(一年間)満員御礼という相撲人気。
若手力士もがんばって盛り上げているなかで、
それをぶちこわしそうになっている
この根深い問題の本質はどこにあるのでしょう??
このリスクマネジメントという観点から考えるのも
ひとつの方法ではないかしら??
それでは また・・・・
BY ひろ☆たかさわ
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