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2017.8.31(木)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第223回 「文武両道とバランス感覚」(2017年8月31日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話  第223回

こんばんわ
暑い夏が続いていると思ったら
実は冷夏だったそうね。
かき氷の季節も終わって
コンビニではすでにおでんが売れ始めているって・・・
そんな夏ももうすぐ終わり。
甲子園の高校野球も
熱戦の幕を閉じたけど、
「文武両道」について、議論されていた。
創部52年で初の甲子園出場を果たした下関国際高校(山口県)の坂原秀尚監督が
「野球と勉強の両立は無理」「文武両道などあり得ない」という持論を展開したのがきっかけ。
これに対し、アスリートでタレントの武井壮さんが噛み付いた。
「学校のスポーツも勉強も、やればやるだけプラスになり人生の武器になる」とした。
「文武両道」とは、
文事と武事、学芸と武芸、その両道に努め、秀でていることを指す語。
現代では勉学と運動(スポーツ)の両面に秀でた人物に対して用いられる。
もともと「史記」の「文事ある者は必ず武備あり」に由来するとも言われている。
よく「バランス感覚」という言葉が、人間の評価に使われることがある
バランスがよい=偏りがない
と捉えることもできる。
バーニングマインドでは常にそこを追求してきた。
ロゴス(論理)に偏重しては絶対にだめで
相手に伝わる情熱や、人間的な常識と儀礼
明るさやユーモアを兼ね備えてこそ。
まじめと笑いのコントラストを奏でる
エンターテインメント集団として
芸能(音楽や芸術)を採り入れ、学んできた。
では
下関国際の坂原監督がおっしゃることが
誤りだと決めつけてよいかというと
そうではない。
考える基準が違うから。
未成年の子供達を教育していくということを
そう簡単に画一的には語れない。
坂原監督はたびたび「偏差値36」というワードを出す。
その子供達を野球で輝かせるために
そして一人前の大人になるためにどうあるべきかを必死で考え
きれい事ではなく
時間をかけて身体でおぼえさせる
礼儀礼節をたたきこむという教育方法が正しいということにたどり着いた。
一流になっている人は、中途半端なことはやってない。
今回の甲子園でも
彦根東高校などの進学校の活躍もあった。
短時間で練習し、勉強時間もそれぞれが確保し
甲子園が終わったら野球を辞めるという選手も
紹介されている。
すでに自分の人生を設計していて
そのなかで高校時代をどう過ごすのかを
強い意志で決めているようにも見える。
文武両道とは、その両道に秀でていること。
本物を極めるのであれば、
どちからか一方を徹底的にやるのもよい。
でも、
どちらかをゼロにするということではない。
生きていく上で、他者を理解し気持ちを汲めることが大事だから。
両道に秀でる必要はなく、
あらゆる可能性を子供達に伝えてあげたい。
そのなかで、野球を徹底的に磨くこともよし。
坂原監督も
勉強を全くしなくてもよいとは言ってないと思うわ。
いろいろなレベルな子供がいるなかで
文武両道がもてはやされ称賛される文化に対し、
つい自分の教育論を語ってしまったと捉えたい。
教育者である大人が、
「量が質を凌駕する」まで基本を教えながら
勉学や文化、社会常識をバランス良く教えらたらよいわね。
それでは また・・・

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