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2017.7.27(木)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第218回 「日野原重明氏、死去」(2017年7月27日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話  第218回

こんばんわ
子供達も夏休みに入り
暑さ厳しき折だけど、皆様いかがお過ごしかしら。
熱中症に気をつけましょうね。
日本でも
横浜や神戸の港から「ヒアリ」が発見されているというニュース。
中国で発生したモノが渡ってきたようだけど
人体に影響を及ぼす恐怖は
あたしたちにどうすることもできないわ。
ところで、
船を建造、修理したり荷役作業する設備のことを
「ドック」という。
港の近くにあるイメージだけど、
実際になかを見たりすることをあまりないのかしらね。
一旦、船を停泊させる場所。
(※写真は、函館にあるドック)
そこから「人間ドック」という言葉が生まれた。
病気の症状になってからではなく
発見して予防しようというのが健康診断。
これを、一般に35歳すぎると
一泊してじっくりと検査するのが「人間ドック」ということになる。
会社では必ず受けるように法律で義務づけられているのね。
こういうのが年一回あると、
なぜか禁酒したりダイエットしたりして良い数値を出そうとするのよ。
普段からやってないと意味ないんだけど
年に一回の歯止めになるのも事実。
この「人間ドック」を
日本で最初に開設した日野原重明さんが亡くなった。
享年105歳。1911年(明治44年)生まれ。
第二次大戦どころか、第一次世界大戦の前に産声をあげ、
1970年の「よど号ハイジャック事件」で拘束されたり
地下鉄サリン事件では聖路加病院で運び込まれる患者の陣頭指揮をとった。
日野原さんの半生を改めてみると
生き方として学ぶ点が多いけど、簡単にまねできないこともわかる。
小さい頃は決して身体が強くなく
内臓の疾患でたびらび休学などしていた。
しかし、努力と強い想いで
睡眠時間4時間半でもここまでやれるというのは
「睡眠負債」などということばが広まっている現在でも
理屈がつかない。
健康法はその個性で違うもの。
赤面恐怖症を克服しようとして弁論部に入り、
独自の食事や運動、精神衛生を良好に保つ方法を編み出している。
そして、疲れていても
掲げたことをやりきる精神力こそが、
一流になる壁なのでしょね。
医師としてほとんど休まず
なにかを伝えよう、学ぼうという姿勢、
生涯現役を貫いた。
そして、
病気は予防で準備できるという「人間ドック」の導入は
まさに日本に新しい理念をもたらせた。
なにごとにも準備が必要で、
ことがおこってから対処するよりも準備をしたほうが
自分にもよいし、医師としても早期発見という療法を導き出した。
地下鉄サリン事件では
聖路加病院の院長として
当日の外来はすべてキャンセルさせて
重傷、軽傷の患者を適切に誘導するという
決断と行動力が光った。
人間の命を守る医師として
相当なる時間をかけて
机に向かって勉強しなければならないのだけど、
そんななかで、
人間としての素養やコミュニケーション能力だけでなく
体力や創造性、ぶれない軸、決断力と行動力は
どうやって学び、身につけたのでしょう。
机の上や書物にも書いてない、まさに人間力・人間的魅力の要素を
教えてくれている。
104歳になっても、3年先までスケジュールが埋まっていて
移動の短い時間でも、執筆活動をしていたそう。
そのバイタリティは言葉で説明がつかず、敬服するしかないわ。
あたしたちも、しっかり「人間ドック」を受けて
自分の生活を見直しながら
日野原さんのご冥福をお祈りしましょう。
それでは また・・・
BY ひろ☆たかさわ

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