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2017.1.20(金)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第190回 「主観だけで判断してしまうことの危険性」(2017年1月20日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話  第190回

こんばんわ
今年はこれをがんばろう!!
スポーツなら「今年こそ絶対に勝とう!!」
「いや、勝ち負けではない、
少しでも成長して目標を達成しよう」
ひとそれぞれの抱負があるわね。
昨年末の紅白歌合戦の勝敗の決め方が
「納得いかない、意味不明」と、ネットに出ている。
たしかに、視聴者や客席は白組が圧倒していたのに
結果はゲスト審査員の9票が効いて紅組の勝利!!
これでは、なんのための審査システムなの?って声があるけど
ルール通りに勝敗は決まった。
これをきいて、正直
「どうでもいいじゃない」と思ったし、
制作サイドも
勝敗についてそんなに真剣に考えてなかったと思う。
でも、ふと思った。
「どうでもいい」と思っているのは
あたしの勝手な主観であって
世の中には「どうでもよくないひと」もいるのよね。
この勝敗を毎年楽しみにしているかたもいらっしゃるだろうし。
勝手な思い込みは事故のもと・・・
話は変わるけど
年開け早々に、ベビーカーに赤ちゃんを乗せて
大勢が集まる場所で初詣に参拝することの是非で論争になったそう。
それが障害者差別、少子化問題といったことにまで議論が広がっていった。
発端となったのは
東京板橋区赤塚の乗蓮寺が「ベビーカーご利用自粛のお願い」の看板を出した、
とツイートされたこと。乗蓮寺は2年前まではベビーカー優先の寺だった。
看板の写真と共に、
「何の落ち度もない単に小さい子供を連れたママさんが初詣に来て、
これを見て嫌な気持ちになると想像できないだろうか。
なら松葉杖の人も、車椅子の人も足の悪い高齢者も、視覚障害者も全部遠慮しろと?」
この記事(ツイート)だけを見て
「寺の対応は、この母親だけでなく、
障害者の気持ちも踏みにじる ひどいものだ。許せない・・・」
と感じるひともいるかもしれないけど
結論は、早計かつ情報に惑わされた間違い。
もちろん、100%このツイートが悪いとまではいえないけど。
まず、この看板をよく見ると
「ベビーカーご利用自粛のお願い」と書かれているのであって
禁止をしている訳でもなく
ましてや、高齢者や障害者のことはまったく書かれていない。
であるにもかかわらず、
タレントの乙武洋匡さんは、
この看板について
「車椅子も同じように思われているのだろうと肩身の狭さを感じる。
不寛容な社会になればなるほど、『生きづらさ』を感じる人が多くなっていく」
などと感想を述べた。
東京都議会の音喜多駿議員は、
ブログで、「少子化の最大の原因は、わが国が
『子どもを産めば産むほど不自由になる社会』
であることだと考えています」と言っている。
そういう反論ができる原因や材料がどこにあるのか??
ましてや、こういう
著名人や議員の肩書きという
権威でものをいうと
人間は流されやすい弱いものなのよね。
寺の住職によれば、
2年前まではベビーカー、
車椅子での参拝を優先させていて、専用通路を作り、
係員を配置し安全に努めるという布陣を取っていた。
しかし、一昨年(2015年)、お年寄りがベビーカーに躓き、
ベビーカーに抱き着く形で倒れてしまった。
幸い軽傷で済んだのだが、けが人を出したことには変わりがなく、
警察からの要請もあり、
昨年から「ベビーカーご利用自粛」の看板を出すことになったそう。
住職は、自分も孫をベビーカーに乗せて散歩に行くのが楽しみなため、
自粛の看板を出すのはとても残念だった、としたうえで、
ネット上で今回の件が「差別」や「少子化」問題になるのは想像もつかなかったし、
それが寺に対する批判にも繋がっているとし頭を抱えていた。
情報を正しくよみとる、
本当の原因が何かをさぐる
自分の主観だけで判断しない。
これからの情報が氾濫する時代において
とても大事なことだと思うのよね。
この件で言えば
ベビーカー自粛に至った背景はなんなのか?
なぜ、ベビーカーと障害者を一緒に考えるのか?
ベビーカーをひいて鳥居をくぐる行為に問題はないのか?
考える筋道が偏り過ぎていることに気づく。
特にネットの情報や書き込みには注意が必要ね。
口コミやコメントをみて楽しむのは自己責任だけど
重要な判断は
「よく信頼できる情報元なのか」、
「数字や表現に惑わされてないか」、
「複数の情報を比較しているか」など
注意すべきことを忘れないようにしないとね・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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