2016.12.30(金)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第187回 「強者と弱者の構造」(2016年12月30日)
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話 第187回
こんばんわ
日露首脳会談が
山口・東京で行われ
北方領土返還・経済協力について話し合われた。
安部晋三首相とプーチン大統領。
ニュースだけでなくワイドショーでも取り上げられ
国民の関心が高い。
米国・ロシア・中国といった大国を相手に
第二次世界大戦以降、経済成長した日本は
対等な発言権をもって世界に対峙してきた。
ただ、軍事力を持たないだけに
そこだけが、どうしても対等でないのよね。
人間のコミュニケーションや意思疎通も
前提条件が対等でなく行われる場合が多い。
まったく気兼ねない友達同士や親子関係ならまだしも、
会社の上司・部下 取引先との関係。
そして夫婦や学校の先生と生徒でも
現実には対等とは言えない部分もある。
こんなこと言ったら、あとで自分が不利になるかもしれない。
怒らせたりひどい仕打ちにあうかも・・・・
いじめ問題も、そうしてコミュニケーションや思考がストップする。
会社の評価が下がったらどうしよう。
取引が切られたらどうしよう。
そんな不安は、お互いの立場の違いにあるけど
そこは双方が乗り越えなくてはならないのよね。
軍事問題では
日本は、守ってもらう立場にある。
それを前提に考えるから
米軍の駐留費を全額負担してほしいといわれたら
「やっぱり負担しなければいけないのか?」とも思うし
このたび起こったオスプレイの墜落に関しても
理由はどうあれ危険極まりない事象だけど
「いち早く原因を究明して再発防止に取り組みたい」
というコメントや
「浅瀬に不時着したことで住民を守った」という米軍幹部の発言が
まかりとおってしまう。
名護市沿岸にオスプレイが墜落したことについて
沖縄県知事や副知事はもちろんのこと
周辺住民は猛烈に抗議しているわね。
国としては米軍にまもってもらう以上、
再発防止して前に進んでもらうしかないけど
周辺住民にとってはたまらない。
でも、ここは
米国側が大人になって
「金を出せ」とか、「守ってやってるんだ」というのではなく
住民と対話をして
お互いの妥協点を見いだせないのかしらね。
もちろん重大事故が起こってからでは遅いのだけど
これでは住民の叫びがむなしくひびくだけに聞こえてしまう・・・
来年トランプ政権に代わって
経済活性化にむけた手を打っていくのはよいけど
「アメリカファースト」のなかで
ますますこういう強者と弱者の構造がでてくる可能性はあるわよね。
太い哲学がブラさずに
でも、強いものが弱いものを受け入れて共存していく
お互いが深い理解ができる関係にしていきたいわね
ロシアとの関係がさらによくなることを祈りつつ。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ
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