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2016.11.2(水)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第180回 「沈黙」(2016年11月2日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第180回

こんばんわ
プロ野球の日本シリーズも終って
いよいよ季節も秋から冬へ。
サラリーマンのかたはネクタイをしめる用意が必要ね。
寒くなると、なかなか言葉もでなくなるのかもしれないわね!!
寒さで身体も心も固くなってしまう・・・・
ところで、「沈黙」という言葉がある。
下をむいて黙っているということだけど、そんな単純ではないわね。
「沈黙を破る」という言葉の意味を調べてみると
①黙っていた人が声を出して話し始める。
という意味のほかに
②休止のあと再び活動を始める。 「長い沈黙をやぶって新作を発表する」
という充電期間のような意味もある。
日常のコミュニケーションでは
質問したのに黙ってて答えないというのもあるし、
話してたのに、突然黙ってしまう。 
会議なのに、「全員沈黙。」だれも意見を言わない・・
あまりよいイメージではない。
でも、2~3秒の沈黙をつかって
聞き手の注目を集めるという方法もあるのよね。
これは、会議の発表やスピーチで使える技術。
そして、沈黙を破って・・・
それは、眠れる獅子がおきあがるようでもある。
期待感が高まるわよね。
ゴーストライター疑惑で沈黙を守り続けた佐村河内守氏が
沈黙を破って真相が明らかにするという使い方があれば、
活動を休止していた宇多田ヒカルが
6年間の沈黙を破ってステージにたつ。
そういう意味で
いまいちよくわからなかったのが
ノーベル文学賞を受賞したボブ・デュラン氏。
受賞が決定して長い間姿を現さず連絡もとれない。
この「沈黙」になにか意味があるのか??って内心期待してたかたも
いらっしゃると思うけど、
普通に現れて、沈黙していた理由もとくに語らず・・・
これからなにか展開があるのかもしれないけど、
まずはミュージシャンとしての初のノーベル賞受賞!!
ノーベル文学賞の授賞式はスウェーデンで12月10日行われる。
ディベートという双方向コミュニケーションの議論では
「沈黙は同意」とされる。
相手の反論に何もいわないと、同意したとみなされる。
その点では、タイムリーに
正しく意味のある言葉を発しないと
自分は取り残されてしまう。
メールやLINEの、「既読スルー」という沈黙も
コミュニケーションの断絶になりかねない。
一方で
「沈黙は金、雄弁は銀」という諺がある。
よどみなく話せることも大事だが、黙るべき時を知ることは、もっと大事
という意味ね。
だまって相手の話を聴く、心の声を感じ取るまで話さない
といったコミュニケーションのありかた。
無為に言葉を発することが逆効果になり
心の距離感が広がったり
意図しないことが伝わってしまうから難しい。
だまって話をきくという行為を「沈黙」と表現するのは
また日本の諺ならではだけど、
それが円滑なコミュニケーションや人間の包容力にもつながる。
いずれにしても
自分がなにを発信すべきなのか、相手はなにを考えているのか。
常にアンテナを張っていないと
「沈黙」もうまく機能しないわよね。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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