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2016.8.29(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第171回 「『因果関係』というものを学ぶ」(2016年8月29日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第171回

こんばんわ
自然の猛威が
また列島をかけぬける・・・
民家や農作物への被害がないことをお祈りします。
バーニングマインドでは
使えるディベーセミナー18期が始まったわね。
どうやったらお客様や上司と対等に話せるのだろう?
自分の存在感を高めるプレゼンテーションが
できないだろうか?
自分の課題をもって参加する受講生、さいごまで健闘を祈ります!!
そのなかで
「因果関係」というものを学ぶ。
因果関係とは、大辞林によると
「いくつかの事柄の関係において,
一方が原因で他方が結果であるというつながりのあること。」
とされている。
哲学的な考えや
刑法の犯罪の立証などにも用いられるけど、
原因と結果の関係性のことよね。簡単なようでとても奥が深い。
・自民党の圧勝は、民進党がふがいないからである。
・サザエさんの視聴率低迷は、核家族化が原因だ。
などと説明されると
へえ、そうなのって共感することもできるけど、
この、「自民党の圧勝」であるとか「サザエさんの視聴率低迷」という結果の原因は
本当にそれが原因で起こっているのかって
言ってる本人も立証しなくてはいけないし、
聴いてる側も常に疑問をもってきかなくてはいけない。
先般の国政選挙での自民党圧勝の原因について、
民進党がなぜふがいないのか?
他に政党もあるし
それが自民党に投票する理由になるのか?
サザエさんも、2年前までは
平均20%台だったのが
ここ2年で15%台から一桁へ落ち込んでいるそう。
あの家族を題材にしたサザエさんを観なくなったのは
家族の世代がばらばらになったからとうのもうなずけるけど
その核家族化はいまに始まったことではないわよね。
どうも直接の原因とはいえなさそう。
というふうに、安易に納得せずに
考えるところから始まる。
今年の7月に就任した
鹿児島県の三反園訓知事が
九州電力に川内原子力発電所の一時停止を要請した。
このことを公約に掲げて当選したのもあるけど
一連の熊本震災などの災害対応という。
一旦とめて、安全の確認をするためというのが理由。
人体、人命にかかわることを最重要視し
速やかに行動した知事には敬意を表するけど、
これって本当に正しいのかって見方もしなくてはいけない。
報道によると、
そもそも、いままで
かなりの労力をかけて安全の点検をしてきているし
そもそも知事には停止要請の権限は無い。
また、仮に原発を停止させると
充分な電力供給に支障をきたす。
人命第一は正しいのだけど、
法的根拠や過去からの経緯、コストやその後の影響など
いろいろな側面をみなくてはいけないし、
川内原発の存在⇒人命の危険⇒停止点検という因果関係は
必ずしも成り立たない。
うわべだけでなく
掘り下げて、視野を広げて議論するだけで
そのひとの存在感も高まるのではないかしら。
使えるディベートセミナーの受講生も
プレゼンテーション力と
こういうロジック(論理)の基礎をしっかり学んで
課題を克服してほしいわね!!
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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