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2016.8.3(水)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第167回 「『小さな大横綱』千代の富士の逝去」(2016年8月3日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第167回

こんばんわ
この1週間は、いろいろな激震ニュースが
駆け巡ったわ。
神奈川県の介護施設での19名の殺人事件。
都知事選での初の女性知事の誕生。
そして、なんといっても
昭和の最期を彩った「小さな大横綱」
千代の富士の逝去は、ただ驚くばかり。
61歳だった。
北の湖に続き、
我々の青春時代に輝き続けた
精神的にも肉体的にもタフな男が
最後は、病におかされる姿は、
なんともいたましい。
がん発見から1年という短さ。
ひとの命のはかなさね。
優勝31回、通算勝ち星1045勝
国民栄誉賞を相撲界で初めて受賞した。
北の湖全盛期に、100キロに満たない体だったが
その脱臼癖を
想像を絶するトレーニングを稽古量
そして気迫あふれる鋭い眼光で
北の湖を撃破し初優勝。
バトンをうけとって一時代を築く。
豪快な「ウルフスペシャル」といわれる
上手投げは、
下半身の安定、すきのない組手とともに
柔道を観ているような芸術性も感じる。
その鍛え抜かれた肉体はいまの力士にはない輝きがあり
作家の筒井康隆さんは
著書「創作の極意と掟」のなかで
色気のありスポーツ選手として
イチロー、若島津、そして千代の富士を挙げている。
この、いってみれば
安定した相撲道に加え、その気迫に
エートスをも兼ね備えているスポーツ選手は
なかなかいないものだとわかる。
美学に加え、謙虚さは
後輩たちが背中をみて
「ついていきたい」と思わせる。
もちろん、人一倍きびしく
自分を追い込んでいった。
その謙虚さは、
あたしたちの記憶にいまでも残る引退会見。
「月並みの引退ですが・・・
体力の限界・気力もなくなり引退することになりました。」
現役生活も怪我とともに
、そして最後の闘病生活も
気力が続くまで闘い続けてくれた・・・
歴史に名を遺したひとが
またひとり逝っていまったわね。
ご冥福をお祈りいたします。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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