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2016.3.16(水)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第147回 「マイナス金利と住宅ローン」(2016年3月16日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第147回
こんばんわ
世界経済の状況は
なかなか好転しないのか、
欧州でもECB理事会は
マイナス金利幅拡大と、さらなる量的金融緩和を発表。
日本でも、15日には
日銀の金融政策決定会合の結果に注目が集まる。
すでにマイナス金利を導入した日銀は
その幅を拡大する選択肢もあるが
今回は、据え置きとの見方が大半なのね。
市場では
たとえマイナス金利幅を拡大したとしても
その効果に疑問を呈す。
理由はいろいろあるのだけど、
そのひとつが、
日本は「預貸率」が低いからというもの。
預金に対する貸出しの比率が
欧州では100%に対し、日本は、6割程度。
もともと、市場へお金が流れる率が低いのね。
そこに、もともとゼロ金利だったものをマイナスにしても
反応は薄いというもの。
ただ、一般国民にとって
マイナス金利は「住宅ローン」に魅力がある。
各銀行ともキャンペーンで競争しているけど、
顧客にとっては、
変動金利にするか固定金利にするかで
選択がせまられる。
かつては、
変動が1.2% 10年固定で1.8% 30年固定で2.5%
などという金利だったけど、
いまは変動が0.6% 10年固定が0.8% 30年固定でも1.5%。
変動金利では30年間トータルの返済額が読めないのだけど、
目先の返済金額の少なさに
かなりのお客様が変動金利を利用しているそう。
でも、銀行のキャンペーンで固定がこれだけ安くて
変動金利との差がないのなら、
固定金利にしても、ふところの痛みは限られる。
試算すると
3,000万円を30年間で借りた場合、
10年固定と30年固定では
10年間で利息の支払いは100万円の違いがでる。
月の返済額も9,700円違う。
それでも、10年後はわからないから
30年固定にするというのは理にかなった選択ではある。
アベノミクスが成功して10年後にまったくちがった景気になり
物価も金利も上がってるかもしれないわよね。
皮肉なことに、給料があがる保証は無い。
そして、最後に
キャストを銀行(貸し手)に移すと
「そんなに金利下げて大丈夫なの?」って考える。
これは、どんな買い物でも
美味しい話には裏があるんじゃないかって考えるのよね。
たしかに、よくみると
銀行は通常の金利(表面金利という)から
かなり優遇しているのでそれだけ利益をけずっている。
だから、ギリギリの闘いだし
お客様の返済が滞る確率論などをみると、
各金融機関の体力差がでてくる。
ただ、長期間にわたる安定収益源には変わりないし、
企業融資が伸びないなか、
住宅ローンでのマーケットの奪い合いは
当面続きそう。
そこは、金融庁の監視のなか
無茶なことはできないので安心してよいとおもうけど
ここまで競争が激化すると
選ぶポイントや基準をよく見極めないとね。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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