2016.3.10(木)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第146回 「有効な反論とは」(2016年3月10日)
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話 第146回
こんばんわ
バーニングマインドの
「使えるディベートセミナー」は
第17シーズンが終わり
7名の受講生が卒業されました。
受講生の皆様、お疲れ様でした!!
ディベートの技術をつかって
コミュニケーションを学ぶ。
自分の意見を
わかりやすく筋の通った
誰もが納得できるものにする。
それに対して、
それが本当に正しいのかに疑問をもち
反対側の立場から反論する訓練をする。
準備をし、それを情熱もって伝えることに苦労しながら
それぞれに成長し、なにかをつかみとっていく。
最終日に、
「日本は海外から大量に移民を受け入れるべきである」
という題目で準備をしてディベートを行った。
少子高齢化社会の中で
移民を受け入れるべき(肯定派)という立場と
文化・環境・治安の面から
受け入れるべきでないという立場(否定派)、
両方を勉強してディベートに臨む。
そのなかで、こんなシーンがあった。
否定側の主張で
「移民受けれに750兆円のコストがかかるので
やるべきでない。」
一方、これに対して肯定側の反論で
「いや、移民を受け入れなかったとしても
少子高齢化の対策でコストがかかるので
移民を受け入れるコストは必要経費だ」
と反論した。
この反論を
ジャッジは無効であるとした。
なぜなら、
「少子高齢化にかかるコストがいくらか?」
を示していない点もあるけど、
「750兆円のコストがかかること」に対して
なんら言及せず、
別のことを言って議論をそらしているからだ。
反論は相手のいったことを受けなければならないという
ルールにしている。
これは、コミュニケーションでの基本だから。
日本の国家予算は年間200兆円くらいだから、
そんなにコストがかかるなら非現実的だし、
たしかに否定するひとつの理由にはなる。
でも、このコストって本当に正しいのかしら?
ここを、反論すべきだったのよね。
移民受け入れで発生するコストなのか?
よく見ると
これは、米国の米国における試算であり
750兆円といっても、50年間でかかるコスト。
1年間だと15兆円となる。
アメリカの年間予算は日本円で300兆円ほどだから
必要経費といえる。
このように、相手の議論の矛盾を
しっかり指摘する反論は、悪いことではなく
正しく生産的な議論を産むことになるのよね。
与えられた時間の中で、
ディベートでは制限時間内に
会議などでは会議中に
しっかり相手の話をきいて、それに有効な議論を重ねる訓練を、
「使えるディベートセミナー」で学ぶことができ
さらに、
「ネオ・ディベート・ブートキャンプ」で
総合的なコミュニケーション力を伸ばしてく。
第3刷の重版が決定した
太田龍樹の著書『超一流の、自分の磨き方』(三笠書房)
で、人間的魅力を学びながら・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ
※お知らせ
第18期『使えるディベートセミナー』の募集が始まりました!
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