2016.3.6(日)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第145回 「福士加代子選手~女子マラソン五輪選考」(2016年3月6日)
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話 第145回
(注…2月29日時点での内容です)
こんばんわ
リオ五輪の選考がいろいろなスポーツで進むなか、
また女子マラソンで議論がおこっている。
福士加代子選手(33歳)の問題。
あいかわらずの
あいまいな選考基準を
マスコミが一斉に報道、批判している。
女子マラソンの選考については
このコラムでも何度も書いてきたわね。
選考レースで
日本陸連の設定記録 2時間22分30秒を突破しているにもかかわらず
内定をださない。
でも、それがルールだから仕方ないというのが
陸連の言い分なのよね。
3人の枠のうち
ひとりはもうすでに内定しているのだから、
あとのふた枠を
それぞれがすべてをかけて必死でのぞんでくる。
内定がでないのなら
最後の3月13日の名古屋に出るというのは、
当然の選択かもしれない。
過去に
好タイム・好順位をだしながら
涙をのんだ選手が何人もいるからよ。
1992年の松野明美、96年の鈴木博美、
2000年の弘山晴美と
数え上げればきりがない。
そのたびの選考基準があいまいだという批判をうけても
一向に改善することがないのよね。
それなのに、陸連は
福士の名古屋マラソン出場を止めた。
内定を出さないのに止めるって
どういうことなのかわからないわよね。
でも、面白い見方があった。
名古屋にでるのは
福士にとって
身体を考えるとデメリットしかない
とおもってたけど、
実はメリットもあるという。
すでに、基準記録をもっている福士は、
余裕をもって臨めるし
先頭集団にはいって
レースをひっかきまわすことも可能。
前にでたり、後ろにさがったり
全体的にスローペースだったり
好タイムが出ないと判断したら
途中で棄権してもよい。
つねに、出場選手にプレッシャーをかけられる
というのよ。
なるほど
あまり心証はよくないけど
これも裏を返せばルール違反でもなんでもない。
角度を変えればいろいろな見方があるんだなあとも思う。
東京マラソンのゴールである
東京ビックサイトにいた小出りゅうきは、
記者団の質問にこたえ
「東京マラソンも10回を迎えるなんて
時の流れを感じるねえ。
陸連もあいかわらず何考えてんだかわからなけど
福士も、生きるか死ぬかでやってるんだから
ひとりの人間をおもちゃにしないでほしいよ。
Qちゃんみたいに、最後に名古屋で
さわやかに快走されちゃうと危うくなるわけだし。
納得いくようにやって、ほし・いよねえ。」
いくらよい記録をもっていても
勝負で勝てなければ意味がない。
そういう意味で
2時間22分という圧倒的な記録をもっている福士に
しっかり調整してほしいところだけど、
33歳という年齢、中40日のレース。
「やっぱりレースに出る」という無言の抗議に
陸連はなにもしない。
だれかが立ち上がらないとこの体質は変わらないのね・・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ
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