2016.2.26(金)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第144回 「一流の記憶力」(2016年2月26日)
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話 第144回
こんばんわ
アメリカの大統領選が始まったわね。
強烈なトランプ氏に注目が集まるけど
そんな中で
自民党参議院議員の丸山和也弁護が、
アメリカの「黒人・奴隷」発言で
また物議を醸しだす。
凶悪な殺人事件や、失言・スキャンダル。
全貌をあきらかにするのは自分自身しかないのだけど、
よく、「記憶にない」とか
「記憶をたどりますと・・・」などという。
映像や録音でもない限り、
人間の記憶がたよりなのだが、それも限界がある。
エビングハウスの「忘却曲線」は
20分後には42%を忘却
1日後にはなんと74%を忘却するとしている。
時間がたつと
「脳は忘れるようにできている」。
だからこそ、この「記憶力」が
一流になる条件ともいえる。
「目からの記憶力」
「耳からの記憶力」
「鼻からの記憶力」
みたもの、聴いたもの、ニオイ・・・・
感じたことに瞬時にアンテナをはり記憶しておくことが
それは、
いつもとの違いに敏感に気付き、
そこから超一流の技術やコンサルタントが生まれる。
会話やコミュニケーションができる。
何気なく入ったお店で
応対してくれたひとが
自分の名前を憶えていたり、
「〇〇さん、すこしお痩せになりました?
今日は香水違いますね・・・」などと言われると
親近感がわいたり、うれしかったり、
このひと、すごい観察力だなと思うと同時に、
よくよく考えると、記憶力が素晴らしいのだ。
もちろん、プロと言われる一流のひとたちは
ゴルファーであれば、
コースの状態ごとのスイングのカタチを
ピアニストであれば、
譜面をすべて暗記し、
会場の音響に溶け込むようなメロディを奏でる。
プレゼンテーションでも
準備してきたものを、メモを見ながら発表するのと
頭にいれて、前を向いて訴えかけるのでは、
聴き手に伝わる熱量がちがうのは、よく感じること。
記憶力に自信がないからメモを持つ。
でも、たかだか3分や5分であれば
メモなしでもスピーチできる能力を持っているのよね。
弊社理事長の出口汪の著書
『奇跡の記憶術』(フォレスト出版)にも
そのメカニズムが書かれている。
「忘れること」に対して、
記憶として定着させるメカニズムは、
まずは、「記憶しよう、暗記しよう」と思うことから始まり、
4段階の記憶のステップにおいて
繰り返し学習して習熟の域に入ることが大事と説く。
やること自体を忘れてしまう。
これは、スケジュール帳や
パソコンのカレンダーやスケジューラーで
自己管理する仕組みをつくればよい。
でも、思い出そうとしても思い出せない。
そのひとの名前や趣味、出身地など
そもそも、どんな境遇にあってなにを抱えているのかを
忘れてしまう。
この記憶のメカニズムは、
この『奇跡の記憶術』によると
何歳になっても、鍛えられるし、
これをやるとやらないとで大きな差がつくのね。
かつて、ロッキード事件の証人喚問で
国際興業の創始者、小佐野賢治氏が、
「記憶にございません」と繰り返し、
それを、後世ドリフターズがよくコントで真似していたけど、
そんな受動的な記憶ではなく、
「積極的な記憶力」こそが一流の条件ということなのよね。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ
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