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2015.9.7.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第120回 「ホテルオークラ東京の建替え」(2015年9月7日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第120回
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こんばんわ
2020年の東京五輪は
国立競技場の建設費やエンブレムの問題で
出だしからつまずいてしまったわね。
成功のために
金メダルをとるための選手育成だけでなく
その周辺に
いろいろなものが関わっているのだと
改めて思い知らされる。
そんななか
8月いっぱいでホテルオークラ東京の営業を終了し
建替えに入るというニュースが流れた。
1962年開業し
帝国ホテル、ニューオータニとともに
御三家として歩み続けた。
2019年、東京オリンピックの前年には
新装オープンの予定。
この歴史的建造物の建替えについて
いろいろとみていくと
その意義は、いろいろるわ。
新しくすることでお客様(とくに海外観光客)のおもてなし。
老朽化による耐震構造の強化。
同じく老朽化により客室単価が落ちたことから採算が改善できる。
ということがあるみたい。
とくに、全国にホテルオークラがあるけど
この東京・虎ノ門のホテルオークラ東京が
売上の3分の1を占めているとわれている中では
会社の存続として大きな問題をかかえているので
何かの策は打たなけれないけなかったのよね。
でも、建替えないと
そういう問題点って改善されないのか?っていう
見方も大事。
大規模な修繕工事や改装でも
おもてなしや耐震強化はできないのかしら?
でも、築後50年経過しているし
資金調達できるのなら
建替えして心機一転とも思う。
ただ、こういう理屈への反論よりも
きちんとした哲学をもって否定することが基本よね。
ホテルオークラは
日本モダニズム建築の傑作。
「歴史を重ねるごとに味がでるこの文化的遺産に
メスを入れてよいのか?」
まさに一企業を越えた壮大な論が展開される。
新宿とは違って
皇居周辺から
赤坂、溜池、虎ノ門という官庁とビジネスの街に
独特な空間をつくっている。
ワシントンポストや、イタリアの著名デザイナーが
反対の声を挙げている。
「同じようにつくりなおせばよいのでは?」
って思うけど、
今回は、高さ200mの高層ビルに生まれ変わるそう。
これに関し、建築関係に造詣が深いといわれている
の丹下龍三(りゅうぞう)は
記者団の質問に答え
「どんどん、遺産が壊れていくねえ。
まあ、公と民間の理屈は違うのはわかるけど、
オバマさんやビートルズも使ってくれた、
日本の文化の誇りでしょ?
文化と歴史の重みを
もう少し理解して、
なんとかして・・・・ほしいよねえ。」
と述べている。
いろいろな登場人物がでてきて
企業と経済、文化、安全、
日本やアジアの象徴など考えるべきは様々だけど、
そこに時の流れや、動かいようのないこともはたらいて
今回の建替えはしかたないのかしらね。
議論を重ねての決断でしょうし、
戦後成長期から支えてくれたホテルオークラ東京。
まずはお疲れ様でした・・・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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