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2014.4.7.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第47回 「新社会人へ」(2014年4月7日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートでひも解く
新社会人へ
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第47回


こんばんわ

桜も満開にさき、
心のなかにも春の温もりがただよう。
企業では、新入社員の入社式を終えて、
新たな戦力を迎えたのね。

戦後復興、高度成長を越え
バブルの崩壊、リーマンショックを経験した日本は
大小さまざまな業種の会社が
毎年この新人教育には思考錯誤するのでしょうね。
即戦力が欲しい。これが切なる声かもしれない。
志高く入ってくる若者を、どんどん厳しく育てていきたい。
でも、彼ら彼女らが社会に抱いている希望にも耳を傾けたい。


「一日も早く戦力に」というのもわかるわ。
でもひとりの人間としても育てて欲しい。
それは、礼儀や忍耐力であり
コミュニケーション力でもある。
そして、何年か後には、また門をたたく人間に
そのことを伝えられる人間に育てること。

BMでも、ある企業の新入社員研修をおこなった。
なかなか大学や企業研修で学べない
コミュニケーションの3要素
ロゴス(論理)、パトス(感情)、エートス(人間的魅力)。
ネオ・ディベートを通じてたくさんの学びがあるのだけど、
彼ら新入社員がいちばん苦しんでいたのが、
情熱を表にだし、伝えるということだった。
「殻を破る」というのがキーワードになった。
普段の自分ではない自分を演じられるのか。
奥底にある情熱の息吹を、伝えることができるのか。
そこの訓練をする場は、なかなか無い。

http://www.burningmind.jp/debate/debate02.html

自分の足でたち、行動し、ひとを動かす。
だれかやってくれるだろうと安住していては、
厳しい社会の波にのっていけない。
そう、全ては競争社会なのだ。
そのことに気づき、
自分は変わらなくてはいけない、
変わるために前にすすむことを邪魔しているなにかを
取り払おうと必死に努力する姿があった。

日本生産性本部の2013年の調査によると、
「新入社員が同じ会社に勤めようと思うか」という問いに
春の時点では55%が「はい」と答えたのに対し
秋には34%に減っているそう。
簡単に逃げ出すこころの弱さもあるのだろうけど、
あたしたちも、彼らのせいだけにしていてはいけない。
ひとりひとりへの情熱を傾けて教育すれば、絶対に伝わるから。



会社創業者の本田龍一郎は、新入社員へのエールとして
魂をこめてこういう。
「いままでどんな人生を生きて来たのか、それも大事。
でも、いまはみんな同じスタートライン。
仕事というのはきびしくて憂鬱なものなんだ。
だから、簡単にあきらめないでほしい。
何回失敗しても、成功するまで追い求める。
そうすれば、かならず未来が拓けるから。
今日が残りの人生の最初の日だと思って・・・・・」


ニューヨークヤンキースの田中将大投手、
デビュー戦、出だしは厳しい洗礼をうけるも
なんとか勝利した。
でも、新たに社会の舞台にたったみんなは
すぐに結果をだす必要はない。
いまやれることは、今すぐとりくむ。
そして、いつかかならずこうなりたい!!と思う希望をむねに
走り出してほしい。
そして、会社の経営者や先輩たちは、
厳しくも温かく
なによりその情熱を持ち続けることを
常に伝えてあげて欲しいわね。


それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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