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2014.1.27.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第37回 「冷凍食品・農薬混入問題にひとこと!」(2014年1月27日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートでひも解く
ひろ、冷凍食品・農薬混入問題にひとこと!
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第37回

こんばんわ

本田圭佑選手のACミラン入りに続き、
田中マー君のNYヤンキース入りが決まったわね!!
日本のプロスポーツ選手も世界のトップレベルに続々と・・・
マー君は楽天イーグルスで7年間背負った背番号18から19へ。
25歳、これから広がる洋々たる未来に期待が膨らむ。



ところで、ここのところ報道されている
冷凍食品に農薬が混入された事件で、
工場の契約社員が25日に逮捕された。
この契約社員は49歳、8年間群馬県の工場で働いていたそう。
容疑を否認しているという。

インフルエンザやノロウイルスで
過敏になっている昨今、
食品から人体に影響が出る問題は重大。
許しがたい犯罪ね。

今回この問題で注目したいのは、
この契約社員を採用・管理した会社の責任。
そして、契約社員という雇用形態を
マスコミなどが犯行の理由として挙げている点。


すでに親会社トップの引責辞任が発表された。
発覚から発表までに時間がかかったというのは、
ここ数ヶ月の不祥事で聞き飽きたけど、
ひとの命に影響する問題だけに看過できない。
ただし、これだけ厳重な工場の管理体制をかいくぐって
こういう事件を起こすような人物を採用・管理するほうに問題はなかったのかしら?

太田龍樹は著書『話し方にもっと自身がつく100の法則』(中経出版)
法則81のなかで、相手の人物像を見極めることの重要性を説いている。
諸葛孔明の「人物鑑定基準」を例に、
話し方もそれに合わせることでコミュニケーションはうまくいくと。

はたまた、人物採用においてもこれがとても重要になるわ。
相手の本性を見抜く、なにを望んでいるかを瞬時に見通すことが、
採用担当者には要求される。
会社の業績に貢献してくれても、
自分の利益のことしか考えない、仲間への迷惑を考えない、
公共性がない、ましてやこういったトラブルをおこされては
たまらない。
でも、これを見通すのは至難の技よね・・・



また、「安い月給に不満を持っている」との
聞き取り調査の結果も明らかになっている。
正社員と契約社員の間に溝がある。
また、昨年から能力給に移行したため給与が減額されたとも。

一部の報道番組で
このような格差社会が問題だといっている。
「8年間も契約社員で頑張ってるんだから社員にしてあげればいいのでは」と。
これが、この事件がおこった原因だといわんばかりのコメンテーターも・・・
もちろん、まだ犯人が決まったわけではないけど。



このような意見を聞くにつけ、
やはりディベート的思考が必要なのだろうな・・・と思う。
食品に農薬を混入させる、死者が出たかもしれないこの犯罪を
擁護する意見が存在するのよ。

ここで冷静にならなければならないのは、
どちらが正しいかを感情だけで決めないこと。
いろいろな立場のひとがものをいう。
まさにBMディベートのキャストライトアップ
(問題の登場人物をあげて問題を分析していく手法)。
日本の社会構造が、あるいは企業の雇用体系が
このような事件を引き起こしたという意見について、
まずは受け止めて、それが正しいのかを
分析・論証することが必要ね。

悪意をもって人体に被害を与える。
これは悪いことには変わりないんだけど、
ただ「けしからん」で終わらせないで、
資本主義経済において、
正社員と非正規社員の問題をどう捉えるのか。
しっかり考えるきっかけにすれば良いと思うわ。

先日登場した「タモリュウ」こと森田リュウキは、
「タモリュウの名前で出てたら、
都知事選で、田母神さんのほうが『タモさん』って
いわれだしちゃったから参ったよ。
まあとにかく、まわりがなんといおうと
ものごとを自分の感情に流されず
反対の意見もしっかり聞く。世間の常識を疑う。
これが、大事なんじゃないの?」
と言っている。

こういう思考方法ってなかなかすぐにはできないけど
これが視野を広げ、
物事をしっかり考える力をつけるきっかけになるのではないかしら。
もちろん、悪いことは悪い、やっていけないことはいけないんだと、
毅然と即座に言える信念も大事にして。


それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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