2013.11.18.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第27回 「出口の先に見えるものは…」(2013年11月18日)
祝・『日本語の練習問題』発売記念!!
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第27回
今日のお題は「出口の先に見えるものは…」
こんばんわ
最近のニュースでは、偽装問題や異常気象の話題が中心だけど
実は、経済は数字の面だけでいくとかなりよくなっているのよね。
日経平均株価は15,000円台を超えてきたし、日本円の対米ドル為替も1ドル100円を超える円安になって、日本経済に追い風になる方向に進んでいる。
また、米国の株価指標であるNYダウの過去最高値を更新して
16,000ドル台に突入しそうな勢い。
なんだかあまり実感できないけど、よくなりつつあるのかしら。
日本の日銀(中央銀行)にあたる、米国FRB(米連邦準備制度理事会)はバーナンキ氏の次の議長を、女性のイエメンさんに指名した。
リーマンショックから立ち直るために、まず、金利を日本と同じくゼロ金利にして、そのうえで量的緩和政策をとって市場に資金を流入させた。
よくQE1とかQE2っていうのがそれなのよね。
いま、その量的緩和策の第3弾QE3をいつ終わらせるかの議論がされていて、もともと年内に終わらせるとの見通しが、来年にずれこむとか、市場ではさまざまな憶測がとび、FRB議長の発言に注目が集まっている。
この量的緩和策とかゼロ金利で経済は復活したのだけど、ずっと続けると、諸外国の資産価値に影響があったりインフレがおこって経済が混乱するので、それをしっかり見極めて調節するのが中央銀行の最大の責務。
このゼロ金利や量的緩和を終わらせるための政策転換を
「出口戦略」と呼んでいる。
よく、なにかトラブルにまきこまれたり、成績不振になって
「出口が見えない」なんてよくいうけど、まさに米国経済の最大の関心事になっているのね。
ところで、
バーニングマインドの理事長は、
受験現代文のカリスマ講師として販売累計約600万部の本をこの世に出した、出口汪(でぐちひろし)先生。
受験現代文に「論理」という考え方を初めて導入し、
これが、約20数年前に大学受験をしていたBMメンバーの心をとらえた。
そのやさしい語り口は、
情熱をモットーとするメンバーを虜にし、
毎週、ラジオ講座を聴いて勉強した。
出口先生は、受験テクニックではなく、
ロジックから生まれる「話し方・考え方・文章の書き方」
そして日本語の本質などを捉えることを説いているので、
社会人の素養としても素晴らしい書籍を数々出されている。
それは、関西学院大学で文学を専攻し、
古文や小説のひとつひとつを研究したひとが伝える、
魂のコンテンツがふんだんにつまっているからこそなのよ。
そんな出口汪先生と太田龍樹が、
2005年にフジテレビの番組「ディベートファイトクラブ」で
運命的な出会いを果たす。
以来、ふたりは新宿界隈において綿密濃厚な関係を築き上げ、
そして太田龍樹の情熱が呼び込んだこの奇跡に出口先生も応え、
2011年のバーニングマインドのNPO法人立ち上げにあたり理事長に就任される。
このふたりの出会いは、
太田龍樹の著書『話し方にもっと自信がつく100の法則』(中経出版)
法則33に詳しく書かれている。
勇気と情熱がひとを動かした。
今般、その出口理事長の新刊、
『日本語の練習問題』がサンマーク出版からでることになったのね。
今週から書店にも並ぶそう。
練習問題といっても、受験ドリルではないのよ。
美しい日本語こそが、そのひとの「心の美しさ」を映し出す。
つまり、感性と同時に「日本語の美しさ」が
コミュニケーションには欠かせない。
我々が見落としがちな敬語の使い方や、小説からの引用による解説など、
面白くて、また新しい発見がありそうね。
森本リュウは、先日電話で
ゆっくりとした口調でこういっていた。
「ひろ☆さん、あんたも出口マニアなのはわかってるから、
矢沢永吉の『成り上がり』(角川文庫)ばっかり読んでないで、
この本も早速買いなさいよ。時間はとまらないから・・・。
2丁目の日本語の乱れ、なんとかしたほうがいいですよ。」
先輩おねえ達の業界用語が乱れてるからしかたないけど、
普段のコミュニケーションでは、この本読んで直していかないと・・・
森本さんの一撃一冊シリーズの
記念すべき第一回目の作品、楽しみね!!
それでは また
BY ひろ☆たかさわ