2013.7.1.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第7回 「世界のフジヤマ」(2013年7月1日)
大好評・ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
今日のお題は、世界のフジヤマ。
こんばんは
今日はうれしいニュースをひとつ。
日本の象徴ともいえる富士山が
6月22日に世界遺産としての登録が決定した。
ユネスコの世界遺産一覧表に記載される名称は、
「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」。
ノーベル賞や国民栄誉賞といった
人物に与えられるニュースももうれしいけど
日本の文化遺産として世界に認められたのは喜ばしい限りね!!
BMが、ディベートや人間力を鍛える場として
長いこと富士山の麓の施設で合宿してきた。
一部では「地獄の合宿」ともいわれ
メンバーの中には「富士山」と聞くだけで
食事がのどを通らなくなる人間もいるとか・・・
でも、富士を通過して一回り大ききなって帰ってくる。
だから
メンバーにとっても世界遺産登録は感慨深い。
今回の世界遺産登録にあたっては
近藤誠一文化庁長官をはじめとした
現場での交渉技術の成果でもあった。
「必ず世界に認めてもらおう」という強い想いとともに
審査する各国の評価を得ていかなけでばならない。
三保松原(みほのまつばら)を除外すべきという国を中心に
「どの点がダメなのか?どうすれば理解してくれるのか?」を
丁寧にまわって説明した。
太田龍樹の著書『話し方に自信がつく100の法則』(中経出版)
法則55によると
「質問する前に相手の話をよく聞くことが大事」だと書かれてる。
近藤長官は、今回の審査において
どの国がどの点で反対なのか事前に情報を収集していた。
そして、質問をなげかけ、相手の話をよくきき、
自分に有利な回答を引き出すという、
素晴らしい交渉術を実践したと思うわ。
「難しければ無理にねじ込むことはしない」という
近藤長官のふところの深さもよかったのかしら。
2丁目では「あのロマンスグレーの熟練した
物腰の柔らかさがよかったんじゃない」と
評価されているわ。
交渉力、情熱、人間力、
すべてを駆使した今回のユネスコでの最後の12日間。
結果、ほぼ除外が確定的だった三保松原を含む
世界遺産登録を勝ち取った。
静岡、山梨の現場でも苦節20年の悲願。
ただし、2016年には世界遺産委員会に
保全状況報告を提出することが求められている。
今回は、「自然遺産」ではなく「文化遺産」なのね。
つまり、商業主義の世界遺産ではなく
文化遺産として質の高い観光地であることが求められる。
もちろん、ごみ問題などの自然環境の質を高めながら。
ここがまた新たなスタートね。
今回「武家の古都・鎌倉」の取り下げは残念だったけど、
また一つでも日本のすばらしさを世界に知ってもらいたいわね。
新宿2丁目が世界遺産になる日はまだ遠いと思うけど・・・
それではまた
BY ひろ☆たかさわ