2013.6.25.(火)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第6回 「事実と意見は切り離す」(2013年6月25日)
第6回 ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
こんばんは
暑い日もあれば、
嵐や台風が来たりでうっとおしい時期だけど、
そんななかで海で起きた事故の話。
辛坊治郎さんが、太平洋を小型ヨットで横断し
約2か月でアメリカサンディエゴに到着するという野望を掲げて
出発したが
1週間も経たないうちに漂流し、救出されるという事態になった。
まずは、無事で何よりよね。
海上保安庁、海上自衛隊の救出もお見事。
でも、この事故には
やっぱり賛否両論あるわよね。
その結論や是非はここでは語らないけど
事実は事実として受け止めなければならないわ。
きっと、成功していれば称賛されたに違いない。
だけど、失敗するとその裏側には
このような結末がまっている。
全盲の岩本さんに賛同する形で、チャレンジした勇気や行動力。
男のロマンは評価できるかもしれない。
BMマンも、みんな「男のロマン」にはうるさいから・・・
だけど、いくらヨットの経験があったからといって
このような大型外洋は初めて。
プランが甘いといわれても仕方ないし、
結果、多額の税金がつぎ込まれる。
そう、あたしたちがこつこつ払った税金よ。
命には代えられないけど、決して無駄に使われてはならない。
太田龍樹の『話し方にもっと自信がつく100の法則』(中経出版)
法則26に、「事実と意見は切り離す」と書かれている。
まずは、このような結果が出た後では
我々はなにも言えないし、すべては結果論。
だから、フェアなジャッジが必要だわ。
みんなが批判しているから・・・ではなく
なぜ批判されるのかというのを、事実からしっかり判断しなければならないのよ。
「人格と議論を切り離す」というのも、ディベートの大切なルール。
いくら偉いひとの発言でも、その内容や議論が
正しいかどうかをしっかり判断するのが大切なのよね。
でも、そのうえで
やっぱり人間って、そのひとの人格によって判断してしまう。
普段から誠意あふれる行動や言動をしているひとは助けてあげよう!って思うし
そうでない人は、いくら正しいこと言ってても耳を傾けたく無くなる。
これは、どうにもできない人間の真実。
ここを磨く、つまり人間的魅力(エートス)を高めていこうというのが
BM流ディベート学のゴールでもある。
その点、辛抱さんは
元々所属していた読売テレビでの番組を中心に、
仕事とはいえ、政治家や著名人への辛口トークや無礼な発言で
関西方面では評判がよくないのも事実。
そんな彼がこのような事故をおこすと
やっぱり批判されちゃうのよね。
これは、理屈をこえた部分。正しい、正しくないということではないのよ。
安倍晋三首相が
自身のフェイスブックで田中均氏を批判したってニュース。
これも現在の事実だけではなく、
11年も前の北朝鮮に対する外交姿勢を取り出して反論する。
これって、個人攻撃どころか人格否定といわれても仕方ないわよね。
これに対し、Y泉進次(ワイズミシンジ。父親はY泉純一郎で、ひろのコラムで昔よく出てきた元首相経験者)は
「首相は批判を受けることもある。それを宿命だと思って結果を出すことに専念した
方がよい。」
と安倍首相を批判するコメントを出している。なんか、かっこいいわね!!
口は災いのもと。2丁目の住人も応援してるんだから、
もう少し安倍さんも辛抱してがんばってほしいわね!!
それでは また
BY ひろ☆たかさわ