論題詳細

講評

BM Debate GrandPrixⅢ 全体講評

論題

「論題1:日本のアニメといえば ドラえもん・サザエさん・ドラゴンボールのどれ?」
「論題2:日本の小学校は、英語教育を必修化すべし。是か非か?」

講評:高澤 拓志

今や夏の風物詩となった、BMディベートグランプリ 今回は三回目となる。
去年の覇者、久保田浩はBMディベートキングとなって1年がたち今回二度目の防衛戦となる。
そこに、安定した実績を誇るが、あと一歩およばず大舞台に弱いとのレッテルが張られた奥山真。 残るひとつのいすを見事に勝ち取った井上晋。どのようにキングに立ち向かうのか、舞台に注目が集まった。

今回の目玉はふたつある。
ひとつは、準決勝において業界初となるSANTAKU(三択)ディベートを採り入れたことである。 三人でディベートをするという、まさにディベート界の常識を覆す企画である。
もうひとつは、ハーフタイム(反対尋問終了後)に途中経過と解説を入れたことである。バーニングスポーツの中西ナツオのインタビューに、BMチーフインストラクターの太田龍樹が適切な解説を加えていく。
これで、観ているオーディエンスの皆様の頭が整理され、より後半のディベートを楽しんでもらえるというしくみである。
さあ、結果はどうなったのか!?


【準決勝 ドラえもん:井上 サザエさん:久保田 ドラゴンボール:奥山】
「論題1:日本のアニメといえば ドラえもん・サザエさん・ドラゴンボールのどれ?」

初めての三人ディベート、持ち時間も立論・尋問3分、反駁・最終弁論2分と非常にスピーディーであるがゆえに、そこに論をうまくまとめ、展開し、相手への切り返し・反論も難しかったのではないか?
観衆にもなじみがあるキャラクターだけに、わかりやすいディベートであったと思われるが、 日本のアニメという機軸をどううちだし、どれだけ説得力のあるディベートが展開できたのか?井上のパフォーマンス、会場をつかむ。久保田はいつも通り冷静沈着 奥山は、音楽や映像の証拠資料をつかってのデータ戦もいつもどおりだ
この三人から一人が脱落し、二人が決勝に残るしくみだが。
意外にも、有利に展開していると思われた井上が脱落した・・・・。判定の瞬間、肩を落とす井上の姿が、その意外さを物語っているようだったが、オーディエンス100%のジャッジ配分で審査されたこの試合久保田の圧勝だった。
奥山は、井上を僅差でかわして決勝へのこった。

【決勝 肯定側 久保田 vs 否定側 奥山】
「論題2:日本の小学校は、英語教育を必修化すべし。是か非か?」

見事、準決勝を勝ち抜いた久保田と奥山。 久保田が2度目の防衛をかける、奥山が、初めてのキング獲得に挑戦するBMディベートキング選手権試合としては面白い形になった。
試合は、オープニングスピーチで「10年後を見据えた英語教育」を掲げた久保田だがその早期教育の効果、目標設定などの論証が弱く、 逆に、国際化社会に行きぬくには国語力が必要、英語教育は必要なものだけがやれば充分と訴えた奥山に、観衆の軍配があがる。
判定の瞬間、「勝者、奥山真」のアナウンスに思わずガッツポーズ。念願の初キングを手中にした。奥山の目に熱いものがこみあげていた。

久保田VS奥山は「名勝負数え唄」といわれ、さまざまな歴史をつくってきた。今日また新たなる1ページをつくった。この二人の戦いは今後も続いていくだろう。

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