論題詳細

講評

BMディベートマニア・カーニバル -適者生存- 全体講評

論題

「日本政府は、株式会社等の病院経営参入を全面解禁すべし」

2003年10月 執筆 中村雅芳

2003年10月26日、新宿コズミックセンターにてBMタッグマッチにおける最も価 値ある称号【ディベートマニア】を目指した、ディベートマニア・カーニバル シリーズ2003が幕を開けた。10~11月にかけて4チームによる総当り戦6試合を 行い、上位2チームが12月の決勝に残れる仕組みになっている。この日はその うち3試合が行われた。


【ディベートマニア・カーニバルシリーズ 10月第1試合
 まほ龍∞賢゛一郎(太田・本間) vs 晋選村(井上・ディベーターA)】

肯定側「まほ龍∞賢゛一郎」vs 否定側「晋選村」の対決。 キング太田率いる肯定側は、明確な哲学そして国民・国・医療機関という観点か らのメリットを肯定側立論で打ち出したが、残念ながら否定側立論はデメリット を強調するばかりで肯定側メリットへの反論ができなかった。デメリットの論証 も不十分であった為、この時点で試合は肯定側の勝利が確定してしまった。優勝 候補の筆頭「まほ龍∞賢゛一郎」の隙のないパートナーシップを見せつけた試合 だった。

【ディベートマニア・カーニバルシリーズ 10月第2試合
 晋選村(井上・ディベーターA) vs HMS 24(高澤・中西)】

肯定側「晋選村」vs 否定側「HMS 24」の対決。 不本位な敗北を喫し後がない肯定側は、問題解決型の立論で望むも、問題点を 3点も挙げてしまった為、重い立証責任を負うことになった。思いがけぬアドバン テージを生かしたい否定側だが、立場の明確化・デメリットの証明に大きく時間 を割いてしまい、肯定側の立証責任を追及する機会を逃す。最終的には肯定側の メリットが1点小さく残ったが、現状改革の必要性を訴えることができず微妙な 差による否定側の勝利となった。痛い2敗を喫した「晋選村」の次回へ 向けた課題は大きい。徹底した自チーム分析を加える必要がある。

【ディベートマニア・カーニバルシリーズ 10月第3試合
 HMS 24(高澤・中西) vs まほ龍∞賢゛一郎(太田・本間)】

肯定側「HMS 24」vs 否定側「まほ龍∞賢゛一郎」の対決。 国民のメリットである「医療の質の向上」を旗印に掲げた肯定側立論で始まる。 対する否定側は日本の現状の医療システムの優位性を強く主張、メリットへの 反論・デメリットの論証とバランスの良い立論で応戦した。試合はメリット・ デメリットが噛み合う好試合となり、肯定側メリット「医療の質の向上」と否 定側デメリット「医療費増加」が残る形となった。比較衡量の結果、既に世界 でもトップレベルの日本の医療をコストをかけて改善するだけの重要性がない と判断、僅差で否定側の勝利となった。

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