講評

講評

論題

BMディベートグラディエーター決定戦
「日本政府は、国連安全保障理事会の常任理事国になるべし」

講評:本間賢一

肯定側:井上晋
否定側:高澤拓志
【試合結果】:肯定側勝利

予想通り、大接戦となった。
肯定側は「国連に正当性を与える」というメリットで、国力に応じた権限を国連においてもあたえるべしという論である。このメリットだと、重要性はあまり伝わらない。
しかし、論題を実行すれば、即達成できると思われるので、発生過程の証明は楽である。 このようなメリットを採択したのは、否定側からの反撃を完封できるという自信があったからだろう。 ノーアウトランナー2塁から、バントで一点を確実に取りに行く作戦である。

一方、高澤は、
・常任理事国入りしたら、より多くの拠出金を出さなければいけない。
・常任理事国入りしたら、軍事的な面での貢献が要求される。
という2点のデメリットを挙げる。
この2点は、重要性が非常に高いため、証明できたなら、否定側の勝ちだ。肯定側とは対称的に、ホームラン狙いの大きいスイングだ。威厳あるプレゼンテーションの効果もあり、迫力満点である。しかし、エビデンス不足により、肯定側にデメリットをつぶされ、もとより、肯定のメリットはZEROにはならないメリットなので、僅差ながら、否定側が負けを喫してしまう。堅実な作戦をとった肯定側が、ホームラン狙いでスイングが大きい否定側を空振り三振に討ち取った試合であった。

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