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2018.1.5(金)
第54回 「人生には、敗者復活があるから面白い」(2018年1月5日)

ほぼ月イチコラム
時事問題がわかる BURNING MIND主席講師・井上晋の『賛否両論のための基礎知識』 第54回

『人生には、敗者復活があるから面白い。』

これは、私が尊敬する方の言葉です。

本日は、この言葉から日本という組織を見てみたいと思います。

小池都知事が希望の党の代表を辞任するというニュースが、2017年11月14日に報道されました。衆院選後の党内のごたごたや墨田区議の選挙での都民ファーストの会の惨敗が原因などと言われていますが、どのメディアも識者も非常に厳しい論調です。

希望の党のことは前回のコラムでも記載しましたが、確かにいろいろな問題はありました。しかし、自らが「自分に非があった」と認めたものに対して、追い打ちをかけるような世論に不安を感じます。

「人の不幸は蜜の味」というのは悲しい人の性なので、ある程度は致し方ないところはあるのですが、失敗した人、しかも、それを認めている人をさらに叩くというのはあまり気持ちの良いものではありませんし生産的でもありません。

以前、欧米と日本での採用面接の質問の違いを聞いたことがあります。
日本では、「これまでにどのような仕事を成功させてきたのか。」を聞くのに対し、欧米では、「どのような失敗をしてきたのか。」を聞くそうです。そしてその失敗から何を学んだかを大切にするそうです。

「失敗すると終わり」となるのか「失敗は財産とすることができる」のか、この違いは、人の行動にとても大きな影響を与えるはずです。
チャレンジをしようとするのか、現状で良しとするのか。
問題を解決しようとするのか、見てみないふりをするのか。

日本に元気なスタートアップが少ないのも、日本を代表するような企業の現場で不正が続いているのも、失敗を許さない風土が影響しているのではないでしょうか。

小池都知事の話として付け加えるなら、変わり身の早さも、失敗を成長に繋げる一つの技術ではないかと感じています。
ディベートのルールの一つに「主張と人格は別」というものがあります。
とかく一度決まったルールや主張に固執してしまい、身動きが取れなくなる人がいますが、大きな目的の為に誤りを認め、前言を覆し、新たな主張をすることは、議論のルールとしてみても誤りではありません。

私はここまで大きな成功と失敗を経験した政治家が、次にどのような姿で我々に希望を与えてくれるのかを楽しみにしています。

しかし、失敗を経験にして前を向いていくためには非常にパワーが入ります。

そんなときの私のお勧めのサプリは本です。
一つ当社のCMになりますが、
太田龍樹の著書「超一流の、自分の磨き方」は、
「こんな人も過去にこんな失敗をしてきたんだ。」とそんなことを知ることができ、その方々のパワーを分けてもらえるお勧めの本です。

『人生には、敗者復活があるから面白い』

人生を楽しむための魔法の言葉だと思います。

皆さんはどう思いますか。


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