2017.10.25(水)
ディベートコーチ・オクヤマの「直言居士で失礼いたします」
第60斬 「なぜ民進党は自爆解党したのか?」(2017年10月25日)
第60斬 「なぜ民進党は自爆解党したのか?」
自民・公明党が衆議院選挙を大勝しました。
これで憲法改正までは一本道となります。
与党圧勝の論功行賞筆頭は、
野党第一党を解体した前原誠司氏でしょう。
http://www.hochi.co.jp/topics/20171023-OHT1T50075.html
■前原民進党・解党事件
あまりにも奇怪な事件です。
論理的に説明できる人はあまりいないと思います。
豊富な資金と全国組織をもつ野党第一党(民進党)の党首が、
事実上独断で、
①衆議院選挙目前での自党の候補者の公認取消し
②小規模政党(希望の党)の党首(小池百合子氏)に、
その候補者たちを自由に「選別」する権利を与え
③事実上、党を消滅させてしまったにもかかわらず、
自分は100億円以上の政党助成金の分配権を握ったまま、
代表の座にとどまり続ける
を決めてしまう、という通常起こりえない事件です。
しかし、以前にも瓜二つの事件がありました。
■野田民主党・自爆解散事件
少し前のことなので、事件の概要を要約すると、
以下のようになります。
①2012年8月8日、党の公約に反して、消費税増税を実施
②2012年11月14日、自党の選挙準備が整わない状況の中、
野党の党首(安倍晋三・自民党総裁)との国会討論中、
突然解散に合意し、わずか2日後(11月16日)には、
本当に衆議院を解散し、”230議席から57議席へ”
という壊滅的な敗北を喫する
③そして政権を失ったにもかかわらず、野田氏はその後、
そのまま党の実力者に居座った
「ああ、あの時の同じか」
「これだから民進党は、、、」
と感じた方も多いのではないでしょうか?
■隠れ与党の疑い
野田氏、前原氏に共通するのは、
「最高責任者が意図的に、
党を壊滅させるような利敵行動をとった」
という一点。
申し開きをしようが、この結果だけは変わりません。
原因と結果は常にワンセット・ペアの関係にあります。
つまり、背景には、
「両氏ともに民進党(および旧民主党)の敵だった」
というシンプルな原因があったとみます。
いわゆるスパイみたいなもので、敵側に潜入し、
内部から”根本的に”破壊するのが目的だったとすると、
両氏の行動は論理的に説明可能です。
■立憲民主党の今後
今回の総選挙で躍進した立憲民主党。
「護憲」「原発反対」「安保法制反対」という方針で、
ようやく一枚岩になれました。
しかしながら油断は禁物。
「二度あることは三度ある」
野田氏が立憲民主党に合流するようだと、
再び「獅子身中の虫」を招き入れることになります。
国民にとって何より大切なものは、確かな安全保障。
憲法改正(改悪?)は避けられない情勢ですが、
野党第一党としての矜持をもって、
戦争や核の脅威を排除して欲しいと希望します。
■まとめ
あらゆる事象・結果には原因があります。
これを「原因と結果の法則」と言います。
プロジェクトが成功することも失敗することもあります。
成否に関わらず、結果に対する原因は総括するべきです。
ディベートにおける問題分析では、
「問題の発見」→「問題の根本原因」をセットで行います。
問題点だけを指摘するのではなく、
その根本の部分を見ることができる人は希少です!
「なぜこんなことが起こったのだろう?」
自身への投げかけを重ね、突き詰めることが大切です。
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