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2015.8.6.(木)
アビコ青年のディベート事件簿
File35「あえて言い切る。論理より情熱」(2015年8月6日)

ほぼ月イチコラム アビコ青年のネオ・ディベート事件簿 file 35

※8/23開講、第15期『使えるディベートセミナー』受講枠が、お陰様でほぼ定員の状況となりました。そこで、追加枠を設けます。ご興味のある方は、お早めにお申し込み下さい。

本日のテーマは「あえて言い切る。論理より情熱」です。

■「どっちが人に好かれる?」
A:筋の通った話をするけど、挨拶が全くできない無愛想な人
B:ちょっと口下手だけど、元気に気持ちよく挨拶できる人
「さて、友達になりたいのはどっち?」
「お得意先に好かれるのはどっち?」
私が新人の頃、当時の先輩にされた質問です。
もちろん、答えは「B」。
人は理屈っぽい人よりも、ちょっとおバカでも人間味のある人に好感を持つからです。
営業職のご経験がある方なら、きっと共感いただけると思います。

■悲しき誤解のスパイラル
断言します。Aの人も、実際は良い人の方が多いのです。
ただ、無表情だと相手の目には「何を考えているのか分からない人」に映ってしまいます。
怒ってないのに「いつも機嫌が悪そう」と誤解されて、知らぬ間に敬遠されることは多々あります。その事実に気づかないと、Aさんは解決策を誤ってしまいます。
「上手く会話できない…やっぱりコミュニケーションは苦手だ…」
「きっと論理的に話せないのが原因だろう」
「それなら、ディベートで論理力を鍛えればうまく行くはずだ!」
ただ、残念ながら今のAさんが論理力を鍛えても、人間関係はそれほど改善しません。それどころか、まわりの人は無表情なAさんに理詰めで迫られたと感じるでしょう。「ああ…なんだか責められている…」と、さらに敬遠されかねません。
せっかく努力しているのに報われないAさん。
まさに悲しき誤解が生む、負のスパイラル状態です。

■解決策「情熱ある人に成り切ってしまう」
ソニー創業者の一人、盛田昭夫氏は外交的な性格で有名です。
ですが、当のご本人の言葉が興味深い。
「ネアカのふりをしていると、自分もだまされて本当にネアカになるんだよ」
企業トップが沈んだ顔をしていると、社員全体に暗い雰囲気が伝染してしまう。
そうならないために、明確に「明るいふりをしなさい」と言っています。
野村HDグループのCEO・永井浩二氏も、苦手な相手に会うときは、
「私はこの人が好きなんだ、好きなんだ、俺は好きなんだ!」
と三回念じてから臨むといいます。
社会で活躍されている大先輩方も、
実は意図的に明るく振舞っている。苦手な相手がいる。
その時、本来の自分を超えた「なりたい自分に成り切っている」事実。
我々も使わない理由はありません。

■法則30「成り切りの美学」
話し方にもっと自信がつく100の法則」(太田龍樹著 中経出版)では、法則30「『成り切る』ことは人の心を動かす」と紹介しています。情熱があるように見える人は、最初から情熱があったわけではありません。意識して「情熱を込めた行動をした」(原因)から、結果として「情熱ある人になれた」のです。
このように、原因と結果をひっくり返して考えると、成り切ることが新たな自分を生み出してくれることが分かります。
大切なのは、その一歩を踏み出せるかどうか…。

使えるディベートセミナー第15期・開講間近
頭ではわかっていても、実際にどうすればいいのか分からない。そんな方にこそ絶対の自信をもってお勧めする「使えるディベートセミナー」。論理力と人間心理の両面から、コミュニケーション力を鍛えていきます。
第14期卒業生からも、続々と感想が寄せられています。
ロゴス(論理力)だけでなく、パトス(情熱)の重要性を実感した」
「自分では気づかなかった強みを発見できた」
「卒業してからも、本当に『使える』武器が手に入った」
講師陣一同、情熱をもって全プログラムを駆け抜ける準備は万端です。
実りある秋に向けて、一緒にはじめの一歩を踏み出してみませんか?
以上、アビコレポートでした。

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