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2017.11.7(火)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第233回 第233回 「ゼロクリアの納得性や説得性」(2017年11月7日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話  第233回

こんばんわ
11月に入ると
企業のかたは、もうネクタイをしめて
また年末にむけて気持ちを新たにというところかしら。
この季節のカラダの冷えには気をつけなくてはね・・・
プロ野球の日本シリーズが終わり
パリーグ1位のソフトバンクが
セリーグ3位のDeNAに4勝2敗。
最終戦までは行かなかったものの
第6戦も接戦を演じ、
見ているファンにとっても、
勝負の行方という意味では楽しませてくれた。
この日本シリーズや
クライマックスシリーズのありかたを問う議論が
必ずおこる。
すべては「結果論」であって
3位のチームが日本一になれる道をのこしているという
ルールがある以上、
それがおかしいということを論理的に証明することは難しい
シーズンを通じての通年1位と短期決戦での勝負
どちらが価値があるのか?
シーズンチャンピオンが日本シリーズに勝てば、
やっぱり強かったね!って本当の強さを確認する
下克上がおこれば「これはおかしい!」となる
バーニングマインドでもディベートの論題として
「プロ野球を1リーグ制にすべし」
「米国大リーグ(MLB)は、日本シリーズ優勝チームにワールドシリーズ
出場機会を与えるべきか否か?」
などを扱ってきた。
メジャーリーグの話はよいとしても、
日本の野球の中で、
クライマックスシリーズの導入以前に、
セリーグとパリーグを分けておく必要があるのか?
仮にパリーグのほうが実力が上なら
セリーグ1位よりパリーグ3位のほうが強い可能性もある。
そんな議論はつきない。
放映権や興業的側面も、プロスポーツの宿命といえる。
ところで、
「ゼロクリア」という考え方がどういう影響を与えるのか?
あるところで制度を変えると
その時点での公平性は保たれていても
過去からの公平性が保たれているとは限らない。
たとえば
「教育をすべて無償化しよう」ということになると
その時点では
すべての子供達に平等にみえるけど
今まで払ってきたひとは損をしているようにも受け取れる。
それを、税金で全国民が負担するのはおかしいじゃないかと。
これは
いま現在「平面的な公平」と
「時間軸の公平」の両方で議論しなければならないことを物語る。
さらに、所得格差などを加味した「垂直的公平」という要素も加わると
なかなかすべてを公平にはいかない。
消費税の導入や税率引き上げに関しても、この側面は大きくのこる。
そこで
ある時点で議論をつくしたうえで
一旦「ゼロクリア」にしようということに
どれだけ納得性や説得性があるかってことよね。
プロ野球は
1年間143試合の闘いの結果はゼロクリアにして
最後の日本一決めることになっている。
通年1位に仕組み上は有利(アドバンテージ)にもなっている。
サッカーの天皇杯やラグビーの日本選手権の
いろいろ形をかえてきたけど
本当の年間王者を決めるにふさわしい仕組みを
どんな結果がでようとも
皆が納得したかたちでやりたいわね・・・
それでは また・・・・

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