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2017.5.8(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第207回 「世界遺産登録など」(2017年5月8日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわ の ディベートちょっといい話  第207回

こんばんわ
GWは満喫できたかしらね
車の渋滞は風物詩みたいなものだけど
高齢者による事故が増えているのは気になるわね。
法制度の線引きや、公共交通機関の利用の問題も
整備しなくてはならないわね。
また、世界遺産の登録の話で進展があったわね。
文化庁の発表によると、
「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」について、
国際記念物遺跡会議(イコモス)が世界文化遺産登録を勧告したと発表した。
ただし、宗像市の沖ノ島(宗像大社沖津宮)と
三つの岩礁以外の4資産についての除外を条件とした。
政府は今後、除外条件とされた資産も含めて登録を主張するか検討するそう。
「世界遺産」とは、1972年のユネスコ総会で採択された
「世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約」(世界遺産条約)
に基づいて世界遺産リストに登録された、
遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件のことで、
移動が不可能な不動産やそれに準ずるものが対象となっている。
日本でもここのところ
富士山から始まって富岡製糸場や上野の国立西洋美術館など
毎年のように登録されているわね。
この自然遺産の「歴史的価値」や「公共性」というものに
重きをおいて充分審査をうけるのだけど、
結局のところ、
日本においてはその観光地化が注目される。
それが、日本に外国人観光客を呼び込む「コンテンツ」だから。
この「公共性」と「経済的価値」の対立軸は
常につきまとう。
日本郵政が巨額の損失を計上し、
民営化以来初めて純損益が赤字になる可能性が出てきたというニュース。
買収した豪州の物流子会社の業績がふるわず、
会社の資産価値を切り下げる「減損処理」をするそう。
もともと、公的な機関であり
ユニバーサルサービスを目指していたものが
資本の原理で買収したり減損処理をする。
もちろん、民営化されたからには
株主と経営陣のやりとりにはなるのだけれど
日本郵政やJAL、JRとなると
どうしても公共性というものが頭から離れない。
会社は株主のものという考え方からすると
一般庶民にはなにも口出しはできないのだけど、
そうなると、最悪経営陣や株主の「私物化」という側面は、
どんな企業にもあり得る話。
ここを天秤にかけながら考えていくのが
ディベート的な思考なのかしらね。
沖ノ島は「女人禁制」という伝統があり
観光地として機能するかどうかは現時点では未知数。
でも、古墳時代・平安時代からある歴史と伝統。
「これは、『差別』ではなく『伝統』」
「いや、この『差別』が伝統なのだ」といったりするけど、
これも、この時代「差別は御法度」とすり込まれた
あたしたちの硬直した考え方を、もう一度柔軟にしないといけないわね。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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