2016.7.20(水)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第165回 「地位の継承をどのように決断するか」(2016年7月20日)
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話 第165回
こんばんわ
いよいよ都知事選も
大詰めになってきたわね。
トルコのクーデターの激震が走るなか
上野の「国立西洋美術館」が世界遺産登録された。
その少し前に、
天皇陛下の「生前退位の可能性」の報道が流れたわ。
地位の継承という
とても重たい問題だけど、
いまの皇室典範では、生前退位は認められておらず
議論を呼びそうね。
企業オーナーも、この経営の承継の頭を悩ませる。
日本のいわゆる老舗企業とよばれる会社は世界で一番多く、
創業200年を超える会社は3000社を超える。
2位のドイツの倍以上といわれているけど
これは「同族会社」とよばれる会社が圧倒的に多いから。
創業社長が
人生をかけて興した会社。
その技術とノウハウ、そして作り上げた財産は
息子に継がせたいという想いはあるし
それが一番スムーズ。
他人とちがって自分が育てた子供だし、
他人に渡すのとはわけがちがう。
小さいころから親の姿をみて育ったこどもは
いつしかその魂が身についているのかもしれない。
この、一族で継承することが
本当に会社にとって、社員にとって
そして世の中にとって良いことなのかどうかは
議論しなくてはいけない。
ただ、日本の歴史のなかで、
華々しく世に輝いている企業の陰で
こういう同族企業の技術が支えているのは
その技術の確からしさをみても証明される。
どこで後継の地位を譲るのか?
育ててきた後継者に任せるのは一大決心だし、
企業の場合、蓄積してきた財産の承継にも悩むところ。
いつまでもその地位にいたいという気持ちもあるし、
でも、体力や健康、
そして会社の継続を考えると
あるタイミングでの決断が必要なのよね。
天皇の地位継承について
皇室典範は第4条で
「天皇が崩じたときは、皇嗣が、直ちに即位する」として、
天皇の逝去に伴って皇位の継承が行われると規定している。
このため、生前退位の実現には法改正が必要。
まだ報道の段階ではあるけど、
陛下も数年前から生前退位を考えていたとのこと。
震災が続き、世界も政治・経済とも激動が続く中で
現在82歳の陛下の激務にも限界がきている。
会社のオーナーならもう地位を継いでいる。
日本の象徴たる天皇と、企業オーナーを一緒にしてはできないけど
いまの日本に空白をつくることはできない。
そんな想いがあるのではないかしら。
即位継承の重みはあるけど、
時代にあった柔軟な思考も大事よね。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ
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