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2016.5.9(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第155回 「AT(自動化)と自分で考えるチカラ」(2016年5月9日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第155回
(5月9日の月曜日、執筆分)
こんばんわ
黄金週間も
あっという間に終わってしまったわね。
楽しいレジャーの様子もあれば、
帰省の渋滞で悲鳴をあげたひとも・・・
そんななかでおこった
神戸・三宮でおこった自動車事故。
死者はでなかったのが不幸中の幸いだけど、
ターミナル駅周辺で白昼に起こった不幸な事故。
どこに危険が潜んでいるかわからない。
この事故の運転手、
飲酒はしてなかったようだけど、
近辺の記憶がないといっている。
持病があり複数の薬を服用していた模様。
交差点でブレーキやハンドル操作をした形跡がないという。
このような事故を防ぐための議論は
様々あるけど、
いま自動車も進化して、
安全対策の装置や機能には
チカラを入れているわね。
ただ、一説には
AT(オートマティック)車の弊害が言われている。
ほとんどの車がAT車で
日本の販売台数の比率は、
2011年のデータによると98.5%がAT車だそう。
たしかに、MT(マニュアル)車は
クラッチ操作をしてギアを自分で選ぶというのが嫌悪され
慣れてしまえばAT車が楽なのよね。
ただし、安全面ではMT車は
クラッチをつないだままではエンストするし、
逆に自分でギアを選べるというのが
運転の楽しさでもある。
燃費もMT車の方がよいといわれていたけど、
今はそれほどの差がなくなってきており、
米国でも、90%がAT車になっている。
いま、なんでもATの時代。
洗濯機はもちろんのこと、
カメラのフォーカス(ピント)も露出も
すべてカメラ自身が選んでくれるし、
電子レンジもメニューを選べば
適切な時間であたためてくれる。
これは、あたしたちが受ける品質を高めるという意味では
文明の進化の利点ではあるけれど、
自分で考えるというアプローチが
完全になくなっている。
いろいろな電子機器で
さまざまな便利な機能がついているのはよいけれど
せめて、レンジの時間はどのくらいにすればよいのだろうとか
どの露出をつかえばうまく写真が撮れるのだろうとか
考えてみても良いと思う。
それでも、機械のチカラに頼っているには変わりない。
議論もディベートも、
もちろんATというわけにはいかないわ。
それでも、ネットで検索すれば
いろいろな用語や資料がでてくる便利な時代だけど、
そのうえで考え抜いて、
柱とする哲学を掲げ、
重要なキャスト(登場人物)を選定して
エビデンス(証拠資料)も自分で選ばなくてはならない。
日常のAT(自動化)は
自分で考えるというチカラや
なぜこの問題が起こっているのだろうという
思考プロセスも退化させてしまっているのではと
思ってしまうのよね・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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