2015.11.11(水)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第129回 「東京大学の推薦入試」(2015年11月11日)
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話 第129回
こんばんわ
スポーツの秋・読書の秋。
だいぶ寒くなって
サラリーマンは、11月からはネクタイを締め始めたら
あっという間に年末を迎えるわね。
大学受験も、いよいよラストスパートの季節だけど
気になるニュースに目がとまった。
東京大学で「推薦入試」を始めるそう。
推薦入試は
指定された高校の成績優秀者などが
私立大学へ入学したり
一芸に秀でた学生を集めたり
いろいろな歴史がある。
国立大学でも、1999年、中央教育審議会の答申を受けて
2000年度から東北大学、筑波大学、九州大学など
46の大学で採用されているそう。
BMディベートでも
ロゴス(論理)だけでなく、パトス(感情や情熱)との両輪を
身に着けることを基本としている。
論理だけをふりかざしても世の中渡り歩けないから。
この教育改革において
「ペーパー試験で入学する学生の質を判断すべきか?」
というのは、永遠の議論でしょう。
基礎学力は大事だし、
とくに東大などの国立大学は、
そのうえで、記述式の回答を求め、暗記だけでなく論理的思考も求めていると思う。
推薦入試推進派としては
その入試制度に異議を唱え、
やはり、センター入試で1点を争うような学習は
入試のためのものでしかない。
それも、一発勝負で決められては・・・・・
それよりも、大学で学びたいこと、
将来の日本をこのようにしたいなどのビジョンをもって
研究にとりくみたいという考えをもっているほうが
よほど重要では??
ただ、そこに立ちはだかるのは、
日本の入試の歴史そのもの。
やはり、一定以上
いや、相当レベルの基礎学力は必要だし、
その狭き門に、公正公平な選抜ができるのか?という難題が立ちはだかる。
「東大に入りたい!」っていう
夢をいだいて、大きな野望をもって
過去に挑戦してきたかたたちは
これをどう思うのでしょう??
いまの日本において
諸外国から取り残されることなく、
教育研究で先進性を高めるために
優秀な学生を集める必要があるわ。
でも、その学生が世界で活躍していくには
バランス感覚やコミュニケーション能力などが必要だし、
そのための受け皿としての大学も
学生を育てるしくみが必要。
この東大の入試制度の改革がどのような効果を産むのか?
入学できる人数は限られているし、
基準のバーは高いみたいだけど、
難関を突破するために机上の勉強だけに固執することから
将来を見据えた、学問を通じた有意義な生活を送ることができるように
少しは変わるのかしら・・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ
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