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2015.10.9(金)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第124回 「ラグビー日本代表のW杯歴史的勝利」(2015年10月9日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第124回

こんばんわ
注目のラグビー日本代表が、W杯で2勝目を挙げたわね!!
格上のサモアに26-5と快勝した。
野球やサッカーで言えば、3-1 か4-1という感じかしら。
決して大勝といえる点差ではないのよ。
でも、内容的には完勝だったわね。
南アフリカに勝った際は
「世紀の番狂わせ」「奇跡がおきた」と
世界中が騒いだが
今回は冷静に、これが日本の実力と
相手のサモアも認める。
この進化はなんなのだろうと考える。
この勝因は
単なるフィジカルの強さやテクニックの向上、
経験値などではわりきれない。
日本の勝利の裏付けとして
「ハードワーク」と「規律」という
ふたつのキーワードを用いている。
130日間の合宿でのハードワークは
この大会からずっといわれていきたけど
このサモア戦で勝敗を分けたのが
「規律」といわれている。
簡単に反則をしない、
危険なプレーをしないという、
ラグビーのフェアプレー精神を守り
「この場面ではこうするということ」が
全員に浸透している。
頭でわかっているというレベルではなくて
身体にしみわたってる。
サモアは、
その日本のハードワークから来るプレッシャーから
どんどん規律が乱れていった。
ラフプレーや反則の繰り返しにより
イエローカードの退場者が続出し、
ディフェンス網も日本にどんどん崩された。
「こんなことか」と思うけど、
チームが勝つことの礎として大事なことを
教えてくれる。
15人のスペシャリストがただ集まっても勝てない。
「歴史を変えよう」という想いのうえに
この徹底された規律が、日本の格をひとつ上げた。
「規律を守ること」と「マニュアル通りにやる」ことは
半分あってるけど半分違う。
いまのラグビーのルールのなかで
見ていても面白い、興奮するラグビーを展開している
ハードワークの訓練から
タックルは低くはいってしっかり倒してすぐ立ち上がる
ボールを持ち込んだらボディーをしっかりコントロールする
ボールは近いところでつないでキックは使わないという
基本ができて、
この「ミスをせず
つないで前にでるというダイナミックさ」が
観客の胸を熱くさせる。
日本ラグビーには
まだ歴史がない。これはすぐにはうまらない。
観客の常識を覆したのは
4トライのボーナスポイントを狙わずに
PG(ペナルティゴール)で3点をとりにいったこと。
決勝トーナメントに出るには、
このボーナスポイントが必須だった。
でも、主将のリーチ・マイケルは
確実に点のとれるペナルティゴールを選択した。
これだけの試合をやった面々に
この判断を「弱気」とはいえない。
それは、やはりまだ歴史を作り始めた日本の
身の丈にあった選択だったんだと思うわ。
野球の3-1では、まだ歴史の浅い日本には
勝利が確実とはいえない。
ボーナスポイントの前に、
勝たないと意味ないから。
期待にこたえる。 でも歴史もつくる。
このふたつの問いをつきつけられたときに
まずは「歴史をつくる」ことを選んだ。
あたしたち日本のファンにはわからない。
日本の歴史を背負った男たちが
驕り高ぶらずに貫き通したもの。
そんな奥深いものを感じたわ。
1週間後にある最終戦も勝利して
決勝トーナメント進出というよりも
日本の新たな出発点をつくってほしいわね。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ

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