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2015.6.29.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第110回 「ギリシャ問題」(2015年6月29日)

週刊コラム 時事ネタをネオ・ディベートで紐解く
ひろ☆たかさわの ディベートちょっといい話  第110回
なでしこジャパンが豪州に勝利して
準決勝に進出!!
連覇のプレッシャーがありながら
愚直に勝ち続ける。
ひとりひとりにそんなプロ意識さえ感じさせるわね。
ギリシャ問題は、いよいよ大詰め。
テレビや新聞でもさんざん報道されてるけど
予断を許さない状況。
ただ、難しいのは
仮に破たんした場合、だれにどのような影響がでるのか
なかなか予想しづらいし、そこまではシミュレーションもできない。
また、
破たんさせずに、ギリシャの再建プログラムを延期した場合にも
みえないところで負の影響がでるのよね。
今回の問題をキャストライトアップ(登場人物のあぶり出し)をすると、
まず、
ギリシャ国民とギリシャ政府(当事者であり、債務者)
反対側のECB(欧州中央銀行)、IMF(国際通貨基金)
ドイツやイギリスなどの応欧州各国、
世界中の機関投資家や個人投資家
そして、ギリシャ周辺のイタリアスペインなど
本当にさまざまね。
一企業の倒産と違って
その影響が大きすぎるため
最後の最後まで慎重な議論を重ねているけど、
お互いにぎりぎりの駆け引きをしているようにも見える。
仮に破たんした場合
ギリシャはユーロを離脱して孤立するだろうし
EUや他の債権国からの支援も打ち切られたら
経済的に窮地に追い込まれる。
でも、そこまでの危機感が感じられないのよね。
自分たちは被害者と思ってるんだろうし、
当事者意識もないようにも思える。
ただ、債権者であるIMFやECBも、
貸した金が返ってこないと困るから、
なんとか支援を続けようとしているけど、
当事者であるギリシャが真剣に立ち上がらなければ、
世界中の不良債権が増え、
株の時価総額や為替にも悪影響がでるだけ。
作家の野坂昭龍(あきりゅう)は
この報道について記者団の質問にこたえ
「ゴールドシップはまさかの出遅れだったけど、
ギリシャは完全に集団から離されて
周回遅れになっちゃってるよ。
2004年にアテネ五輪が終わって、その反動もあるのかな。
歴史と文明のルーツの国だし、なんとか立ち直ってほしいけど、
感情だけでは救うこともできないのが現実だよね。
これじゃあ、周辺諸国にもよくないし、
ソクラテスもプラトンも、泣いちゃうよ・・・・」と語っている。
生身の人間の生活が関わってる問題だけど、
この激動の時代、各国相当な努力が必要なのよね。
なんとか良い道筋をつけてほしいわ・・・・・
それでは、また
BY ひろ☆たかさわ

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