2014.5.26.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第54回 「ひろが高校時代にずっとやっていたラグビーについて」(2014年5月26日)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第54回
こんばんわ
この週末は、スポーツの明るい話題が
またいくつか入ってきたわ。
W杯メンバーが発表されたサッカー男子に引き続き、
女子、なでしこジャパンも中国に競り勝ってW杯出場を決めた。
安定した力と、接戦をものにする勝負強さが際立っていたわね。
25日には
ラグビー日本代表も、アジア大会に優勝して
来年イングランドで行われるW杯出場を決めた。
サッカー日本代表のメンバーは23名
全員日本人。うち23名は海外で活躍する。
もちろん、なでしこジャパンも全員日本人。
一方で、ラグビー日本代表は
25日の香港戦では、先発メンバー15名のうち5名が外国人選手。
http://sakura.rugby-japan.jp/
ラグビーのW杯が1987年に創設されて以来
8大会すべてに出場している。
アジアでは最強であるが、世界との壁はなかなか縮まらない。
いままで出場したW杯で、予選リーグでもわずか1勝しかできず、
強豪国には大敗続き。
でも、2019年に日本でW杯開催が決定していることもあり、
日本代表には、エディージョーンズを招聘して強化している。
昨年は、ウェールズ代表にも勝利して徐々に力をつけ始めているわ。
この、外国人選手についてどう考えるか?
賛否両論があり、むしろ批判の声が強いように感じるわ。
ただ、これも歴史や背景があり、
感覚で捉えてはいえない問題でもあるのよ。
キャストをわれわれ日本人(観客・ファン)とすると
「日本代表なんだから、日本人だけで闘えよ」という声が多いのは当然。
でも、とにかく強くなってほしいという悲痛の声もあるでしょう。
社会人トップリーグにNZや豪州で活躍した選手が入ってきて
日本全体がレベルアップしているのも事実なのよね。
ラグビー日本代表になれる外国人の条件は
・出生地が日本
・両親、祖父母のうち一人が日本出身
・日本で3年以上、継続して居住している
このいずれかを満たしていればよいのだそう。
つまり、他のスポーツより垣根が低い。でも、これは日本に限ったことではない。
サッカーは、日本に「帰化」することが代表の条件。
だから、ラモスやサントスのような帰化した選手以外は
W杯にでていない。
ラグビーは、どこの国でも国籍主義をとらないため、
どこの国でも代表をめざすことができる。
「所属主義」がとられている。
キャストを「世界のラグビー界」へ移してみると、
1987年のW杯までは、
ラグビー発祥のイギリス圏と、南半球のNZ、豪州、南アフリカは
分断されており、
東南アジアや欧州、北米などもばらばらであった。
現在W杯が4年に一度開催されるようになり
世界がやっとひとつになったと言える。
そして、
国籍をこえてひとつの代表チームをつくるという
独特の文化がラグビーにはある。
国の威信をかけて・・・とするならば
やっぱり、日本人だけで代表チームを作るべき?
キャストを、日本代表選手自身にスポットをあててみる。
かつて日本代表監督をつとめた平尾誠二氏は、
その賛否両論や国籍のデリケートな一面を理解した上で、
「すごいプレーをする選手が目の前にいる。卓越したプレーをする選手が目の前にいる。
それがたまたま外国人選手だっただけ。もちろん日本人選手だってすごいプレーをする。」と述べている。
日本人以上に真摯にラグビーに取り組み、文化を受け入れ、
日本ラグビーに地位を向上させようという外国人選手の姿がそこにある。
3年間努力したうえで、一流のプレーヤーが「日本人に成りきって」闘う。
これもひとつのスポーツの姿ではないかと。
その影で、日本代表になれない日本人もいる。
ただ、このナショナリズムをこえて、ラグビーのノーサイド精神が示す
この外国人代表選出の考え方は、受け入れても良いのではないかしら。
大相撲では、モンゴル出身の白鵬が29回目の優勝。
名横綱大鵬の32回へ近づきつつある。
ラグビー以上に日本の文化や品格を体に染み付かせ、
偉大なる横綱として土俵にたつその白鵬の姿に、もう「外国人横綱」などとはいえないわ。
だから、ラグビー日本代表を、温かい目で、そして厳しい目で見守っていきましょう!!
国境をこえてともに闘う、同じ人間同士(同志)として・・・・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ