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2013.12.2.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第29回 「集客なくして、発展なし」~ラグビー早明戦~(2013年12月2日)

週刊コラム 時事問題をネオ・ディベートでひも解く
集客なくして、発展なし
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第29回

こんばんわ

12月に入り、紅白歌合戦の出場歌手が決まると、
「今年も、もう終わりだなあ。」っておもうのよね。
美輪明宏さんや郷ひろみさんなど、
BM理事・太田龍樹の書籍に登場する歌手の方が
連続出場は、うれしいわね!!
美輪明宏さんは
『説得する技術』
『なぜ、あの人の「主張」だけが通るのか?』
(いずれもフォレスト出版)に登場する。

現に太田の父親の会社に、美輪さんがご来店してくれた際、『説得する技術』の該当箇所をご覧になり、
「素晴らしい」と歓喜の声をあげてくれたそうよ。

12月の第一日曜日といえば、
大学ラグビーの早明戦が毎年行われる。
関東大学ラグビーの伝統の一戦であり、
対抗戦グループの最終戦でもある。

関東大学ラグビーの主要試合は、
「秩父宮(ちちぶのみや)ラグビー場」で行われるが、
この早明戦だけは、国立競技場で行われる。
6万人の観衆を集められる人気カードだから。
秩父宮は、2万5千人しか入らないわ。

そんな国立も東京オリンピックの改修にはいることから
早明戦としての現在の国立競技場の試合は、今年が最後になったのね。

かつて、大学ラグビーを牽引し、
数々の名選手を輩出した早明戦であったが、
ここ数年は帝京大学(現在大学ラグビー4連覇中)の躍進もあり
観客動員も3万人前後にとどまっているそう。
つまり、半分が空席状態ってこと。
1990年前後の、早稲田の今泉清、明治の吉田義人が活躍したころは
抽選でしかチケットが買えないくらいの人気と実力があったのよね。
全勝対決の早明戦なら盛り上がるんだけど、
今年も、早稲田が1敗、明治がすでに3敗していた。
でも、早明戦というだけで、
その実力にかかわらず、そのシーズンの最終戦・場所は国立(コクリツ)という
お膳立てがされている。

裏話をきくと、
そんな現状に危機感を覚え、
国立競技場を満員にするため、選手と学生が一体となって集客活動を行ったとのこと。
最後のコクリツ、試合後にユーミン出演のセレモニーがあるものの、
ここ数年にない観客動員に
選手は奮い立ち、また浮き足立ちもした。

本来の実力なら早稲田圧勝という予想が大方だったけど、
結果は、前半終了時点で3対3の同点、
ノーサイド寸前まで勝敗の行方がわからない激闘で、
結果、15対3というスコアで早稲田が勝利した。
これは、サッカーで言えば2対1くらいの接戦で、
そのスクラムやタックルのひとつひとつが、息を呑む白熱戦だった。

明治でかつて采配をふるった故・北島忠治監督の関係者である
北島龍治氏は、たばこを根元まですいながら記者団の質問にこたえ、
「明治の気迫のタックルは、満員のコクリツが産みだしただけのことだよ。
早稲田も明治もない。まず、明早戦がどうあるべきかってこと。
観客入れるのに尽力した早明関係者に『アッパレ』あげてくれ!!」
といっている。

BMでは、ディベートの大会を
「国立オリンピック記念青少年センター」で行う。
BMでは、この場所を「コクリツ」と呼んで
ディベートの聖地としている。
2004~2008年まで毎回200人近い観衆を集めた。
制作総指揮を務めた太田龍樹は、
ただ自分たちだけでディベートをするのではなく、
ひとに観てもらうことの重要性を説く。
「単に啓蒙・普及するというだけでなく、
それを観てもらう、しかも普段味わえないような緊張感のなかで
実力をだしていくのが本物だし、
それを乗り越えていくのが成長である」と。

実力だけで人が呼べればよいけど、そんなに甘いものでないのね。
かつて超満員にしたラグビーの早明戦でさえも、
磨かないと、色あせてくる。
まずは観てもらおうという努力をし、
そのために、自分を磨いていく。そして舞台をつくる。
そういう発想で、自分を奮い立たせ、組織を活性化させるのも
正しい方法なのね。
それは、敵に勝つとかそんな次元の話ではない。
まず、そのものの存在意義が問われているのだと・・・・・

早稲田のフランカー金副将は、
「本当にしっかり集客活動を頑張れば人は集まるということ。
人が集まるまでは地道にやっていくべきと思いましたし、ここで何もしなくなったら元通りになる。
どうやったら集まるかは今回わかったので、それをどんどん他のチームにも流していければ。
早明だけじゃなく、国代表の試合もそう。」
と言っている。

今回の早明戦では
この集客に対する意識が、出場している選手自身にも浸透していることに
なんとなく期待感をもったわ。
人気・実力とも低迷している組織を立て直すヒントになるかもしれないわ。

福岡国際マラソンで
ただひたすら激走した市民ランナー・川内優輝選手の姿に感動しながら、
この、ひさしぶりに人が埋まった国立競技場の激闘の早明戦をみて、
そんなことを感じた一日だったわ。
2丁目でも謙虚にもっとお客さん呼ぶ活動しないとね・・・・

それでは また

BY ひろ☆たかさわ

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