2013.9.16.(月)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 2013年度
第18回 「世界の巨匠・宮崎駿監督を想って…」(2013年9月16日)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第18回
今日のお題は、世界の巨匠・宮崎駿監督を想って…。
こんばんわ
台風の影響、みなさんいかがだったかしら。
この暑さといい、異常気象はいつまで続くのかしら・・・
アニメ映画監督の巨匠
宮崎駿監督が引退を発表した。
本人は、今回こそ「本気」だといっているのね。
2丁目にも衝撃が走ったけど、
宮崎駿のアニメに引き込まれるのはもちろんのこと、
あの存在感と白髭の伯爵との別れに
なにかさみしさを感じるのよね・・・
73歳、体力・気力の限界。
毎日運動をして補ってきたけど、
このさき5年を考えると限界だと。
そばで見ているプロデューサーの鈴木敏夫さんが
今回は本気だと感じたそう。
今回本気だと感じるのは、
宮崎監督に芸能マスコミへのリップサービスという概念が
まったくないからだと思う。
映画は金儲けのためではなく
この世の中が、戦後日本が本当にどうあるべきかを
伝えたかった。そのために映画を作り続けた。
『この世は生きるに値する』
このメッセージを、とりわけ子供たちに
伝えるために映画を作る。
ディベート的に言うと、この主張を説明する「理由」を
端的に述べることができない。
でも、だからこそ映画をつくってその中で
なにかのメッセージを発しているのだし、
それは受け手によって変わってくる、感じ方もちがってくる。
宮崎監督も
「それは多くの映画や書物が繰り返し伝えてきたもの。自分がそれを受け継いだだけ」
と述べている。
ひとを楽しませるということだけでなく、なにか重大なる使命を感じて
映画を作っているのだと思い知らされる。
太田龍樹の著書「話し方にもっと自信がつく100の法則」(中経出版)
法則98「人をもてなす」ことに時間を配分する、において
BMディベートの社会貢献活動のことがかかれている。
「社会に生かされている我々は、このような非営利活動を通して
社会貢献活動をしなければならない。」
それは、単なるディベートやコミュニケーションを学ぶのではなく、
おもてなしの心や人間の信義、ものごとの真理の追究という
コミュニケーションのその先にある、もっとはるかに大事なことを学び
社会に伝えていこうというメッセージなのよね。
最後に、
「今後ジブリの若手監督にアドバイスをしたり
アイディアを提供して関与していくのか?」
との問いに
ただ「ありません」と答えた。
これこそが、つまり自分が退くことが次世代の後継者育成の
最も近道であることをわかっているようね。
なかなかできることではないけど・・・
ただ、宮崎監督という人間が消えてしまったわけではない。
長編アニメからは退いたけど、また「自分がやりたいこと」で戻ってくるかもしれない。
大阪・梅田のサウナ「大東洋」から出てきた小出りゅうき氏は
この引退について記者団の質問にこたえ
「残念、残念。でもお疲れ様だよ。
まあ、あのひとはホンモノだし
インチキ映画を軽々しく作ることができないんだから・・・
世界のハヤオ・ミヤザキにまたちがったエンターテインメントを
見せて(一拍おいて)欲しいよねえ(「欲しい」を強調する独特の言い回しで)」
巨匠の引退は寂しいけど、
映画界でもスポーツ界でも、ニューヒーローの誕生を期待しなくてはならなのね。
楽天「マー君」の開幕21連勝記録更新を祝いながら・・・
それでは また
BY ひろ☆たかさわ