2013.7.24.(水)
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話
第10回 「日ハム大谷選手の二刀流、是か非か?」(2013年7月24日)
絶好調連載中
ひろ☆たかさわのディベートちょっといい話 第10回
今日のお題は、日ハム大谷選手の二刀流、是か非か?
こんばんは
参議院選挙も終わり、
いよいよ日本も動いていくのかしら。
二丁目の連中も全員選挙行ったわよ。
昼間活動してないひとも、夜の八時まで投票できるから
よくなったわよね。
夜中でもネットで選挙情報見られるようになったし。
プロ野球もオールスターが終わり
後半戦がはじまるわ。
今年の話題は
なんといっても日本ハムドラフト1位で
大リーグ挑戦を公言していながら
日本球界入りをきめた大谷翔平選手。
いわゆる「二刀流」で議論を巻き起こす。
二刀流とは、
剣術において、左手右手それぞれに剣または竹刀をもって
攻守を行う技術の総称だそう。
剣道でも二刀流はあるのだそうだけど、
二本持っている人はあまり見ないわね。
「攻めと守り」という意味もあるけど
左右それぞれ違う角度で切り込む、
「ひとり二役」という意味で用いられるようになった。
あたしたち二丁目でも、二刀流についてはうるさいのよ。
一人の人間のなかに男と女がいてもおかしくないって。
Facebookの自分の基本データを入れる時にも
恋愛対象は男性か女性かを聞いてくる。
だから、二刀流のひとは正直困るのよ。
大谷選手の二刀流について賛否両論があるけど
スポーツ誌Number(ナンバー)のアンケートでは
「可能か?不可能か?」との問いに
可能と答えたひとが43.8%、不可能が56.2%。
不可能と答えた人の理由は、
「いままでできた人がいない。」
「体を壊すだけ。」
「二兎を追うものは一兎も得ず。」
もちろん、それを言うもっと詳細なデータがあることもわかっている。
野村克也氏は「プロがなめられていると同じ。成功してほしくない」
という超毒舌なぼやきを言う。
でも、新しいことをやろうというチャレンジに
素直に応援したいわ。
政策でもスポーツでも個人の夢でも、
前例がないから、まわりにつぶされるからといって
なにもしないであきらめるのは簡単。
でもそれではなんの成長も発展もない。
だから、政治でも規制緩和や権限移譲をしているのだし、
まわりがその才能や挑戦しようという熱い気持ちをあと押ししたい。
そんな明るく前向きな社会でありたいわ。
日本ハムの栗山秀樹監督の言葉。
「大谷自身の決断を尊重する。
どちらかに決めたいと思ったら本人に言ってくるようにいっている。
ただ、僕は『彼ならできる!』と思っている。」
熱い中にも、緊張感あふれる言葉を残している。
落合博満氏も
「本人がやりたいって言うならやらせましょうよ。
ピッチャーとしてもバッターとしても一級品なんですよ。
18歳の若者がやりたいっていってるんだから。結果や数字はどうでもいい。」
と、大賛成のエールを贈ってる。
ただ無鉄砲にやるのではなく、
本人の情熱や自己管理、意識の高さは半端ではないし
その面構えからも真剣さがみなぎっている。
先日、福岡のヤフオクドームで
ソフトバンクVSオリックス戦を観戦していた
陸上界の重鎮、小出りゅうき氏は
「うーん。この球場の演出効果にはたまげたけど、
スター選手がいないよねえ、話題性もないし。
やっぱりQちゃんのような看板選手が何人か欲しいよねえ。」
と語っている。
ディベートは、「肯定・否定を両方追求する二刀流」
っておもっているひと、これはちょっとちがうのよ。
準備段階では、両方徹底的にリサーチ分析するけど、
ディベートが始まったら肯定の時は肯定になりきる。否定のときも同じ。
そして、ジャッジはどちらかひとつに決める。
それが、ディベートの決断思考のやり方。
太田龍樹著『話し方にもっと自信がつく100の法則』(中経出版)
法則22の「うまくいかないときは思考を両極端に振る」にこう書かれている。
「ディベートは肯定・否定の意見を互いにつぶしあうものではありません。
本来は両極端を知ることで両方の良い部分を吸収しようという前向きな思考法なので
す。」
これが、ディベートの究極的なありかたなのね。
選挙もそうやって、みんなひとつに決めきれたのかしら。
ただ、大谷選手には、二刀流に夢をかけて、
投手と打者、両方の一流を同時に追い求めることに
挑戦し続けてほしいわね。
次の世代を担う若者のリーダーとして。
夢を追いかける子供たちのヒーローとして。
それでは また
BY ひろ☆たかさわ