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講評

BMディベートキング選手権&グラディエーター決定戦 全体講評

論題

BMディベートキング選手権試合 「日本政府は、国連安全保障理事会の常任理事国になるべし」
BMディベートグラディエーター決定戦 「日本政府は、国連安全保障理事会の常任理事国になるべし」

2003年9月 執筆 中村雅芳

【BMディベートキング選手権試合 ディベートナイト 久保田浩 vs ディベートキング 太田龍樹】

キング選手権は、ナイト久保田の肯定側立論で静かに始まった。いつもと同様、静かだが聞くものを魅了せずにはいられない久保田の落ち着いた語り口。対するキング太田の否定側尋問の激しさは聞く者の背筋を凍らせる! ナイト久保田の「平静」vs キング太田の「激情」という図式で試合が進む。肯定、否定ともに論旨の明快な立論が終わり、肯定側尋問に入るが、ナイト久保田にいつもの切れがない・・・。相手の立論の弱点を一瞬で 見抜く「頭脳の冴え」が働かないのか!? それともキング太田の否定側立論がさらにその上をいっているのか!? 否定側反駁が終わった時点で、肯定側哲学への攻撃、メリットへの反駁、デメリットの証明を果たした否定側が完全優位にたち、肯定側の劣勢は明らかとなる。見事なネガティブ・ブロックであったと言わざるを得ない。何とか態勢を立て直 したいナイト久保田であったが、第一反駁において哲学の補強が十分でないまま時間切れとなってしまう・・・。見事なまでにシンプルな否定側最終弁論が終わった時点で否定側 の勝利が確定した。つけいる隙のないキング太田の防衛戦であった。

【BMディベートグラディエーター決定戦 井上晋 vs 高澤拓志】

グラディエーター決定戦はBM2003で復調した井上の肯定側立論で幕を開けたが、 なんと時間切れの為、二つ目のメリットの発生過程を言い切ることができなかった。この ミスを巧く付けこみたい高澤だが、肯定側尋問で大きなミスを犯してしまう。あまりにも あっさりと肯定側問題点の重要性、内因性を認めてしまったのである。お互いにミスを交 換した後の試合展開は、メリット・デメリットを巡っての攻防があったが、互いに決定打 をはなつことができず、最終弁論を終えた。結果は僅差ではあったが井上がものにした。 否定側のデメリットがメリットをわずかに上回っていたが、肯定側の問題解決という点が 際どく残り肯定側の勝利となった。

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